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◆ 広報おきなわ9月号(NO.387)
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今月の人 |
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「心から出た言葉だけが相手の心に達する。物が満ち足りた社会だからこそ今、心のあり方が問われているんです」上原さんは一言一言を諭すかのように話し出した。交通安全指導員として、地域の子どもたちに登校指導や朝のあいさつ運動を行っている上原さん。
今月は上原さんにこれまでの活動状況や青少年指導員としての取り組み、又、その思いなどを聞いてみた。
黄色の帽子に黄色の交通安全用のベスト、腕章、横断中の文字の入った旗を手に、毎朝七時に美原小学校の通学路に立つのが上原さんの日課。「おはよう、車に気をつけて。元気だして」登校する子どもたちに声をかける。「あいさつは人と人との温かい触れ合いが生まれる行為なんです」と上原さん。
雨の日も風の日も休まず指導を続けて十五年目に入る。
安全指導を始めたきっかけは、青少年健全育成の一環で子どもたちが安心して登校できることと非行防止が目的。「早いですね、あっという間の十五年でした。子どもたちの笑顔が私を支えているんですよ」と目を細める上原さん。今では顔なじみの運転手の方々から励ましの声が掛かったり、子どもたちから先に「おはようございます」と元気な声が飛び交ってくるという。
十五年の間に学校や各関係者から二十枚以上の感謝状をいただいたという上原さん「私の大切な宝です」。書斎に並んだ宝を励みに又、頑張る力がわいてくるという。
上原さんは昭和四十九年に市青少年指導員の仕事に関わり、指導員としては最も長い。「根気強く本人と接して信頼関係を築き、その子の悩みをその子の立場に立ち、一つ一つ真剣に聞く」指導員としての信条を話す。
これまで六十人余の登校拒否の生徒を通学させることができたことを話し「悩みを解決するため多くの生徒たちと話してきました。何度も話していると、いつか心を開いてくれるんです。その時は手を取り合って喜びますよ」と振りかえる。夏休みは十数年間子どもたちのラジオ体操にも参加している。幅広い活動が認められ、多くの感謝状も受賞している。
座右の銘は「小さな親切は大きな感謝を生む。温かい心が、人を幸せに導く」その言葉を胸に上原さんは今日も子どもたちと元気なあいさつを交わしながら子どもたちの成長を見届ける。 |
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戦後文化シアター 今月のヒストリート |
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基地のコーナー | | 復帰前、米軍は沖縄を「太平洋の要石」と呼んで重視していました。これは海外の前進基地に戦闘即応兵力を配備して有事に対応するという米国の戦略から出たものですが、核・毒ガス兵器の貯蔵、特殊部隊の配備から作戦行動にいたるまで一切の制限がなかったので、沖縄基地は米国にとり、他に例を見ない貴重な前進基地でした。実際、本土の基地は戦後、著しく減り続けましたが、沖縄の基地だけは維持され続けています。
現在、沖縄県における米軍基地の面積は全国のそれの七五%を占め、本市はその内の約七・四%に相当。市域総面積に占める米軍基地面積の割合は三五・九%と広大なものになります(自衛隊基地を含めると三六・一%)。また、市内の基地面積は県内で国頭村、東村、名護市、金武町に次ぐものです。
かつて「基地の街」と称された沖縄市は、今も米軍基地から経済・文化などにおいて様々な影響を受けており、これからの街づくりにも多くの課題を残しています。 |
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市史編集担当/TEL 939−1212(内線2273) ヒストリート/TEL 929−2922 | | |
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