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◆ 広報おきなわ10月号(No.400)

沖縄市
特集 平和へのメッセージ
あなたから世界へ
被爆地ナガサキから
大使たちの声を届ける
今月の人
今月のヒストリート
すてきな仲間達
沖縄市の手仕事
エイサーフォーラム
「銀天大学」に集まれ
ヒストリート入場者3万人
銀天街屋台まつり
沖縄全島エイサーまつり
フォトニュース
話題 話題
美東中がV2 全国空手
コザ古希チーム 全国大会へ
美里中 山内中 吹奏楽全国大会へ
ヘルシーおきなわシティ2010
新屋さん日本バレーボール協会から表彰
お知らせ
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第24回沖縄市福祉まつり

特集 平和へのメッセージ あなたから世界へ
平和を願う気持をいつも心に

 沖縄戦では、住民を巻き込んだ悲惨な地上戦が行われ、住民や日米軍人など二十万人余の尊い命が犠牲となり、さらに自然や文化遺産はもとより社会基盤のすべてが破壊された。
  この沖縄戦の降伏調印式が一九四五年九月七日、沖縄市(旧越来村森根)で行われた。
  沖縄市ではこの日を沖縄戦の終結の日、さらに平和へ歩みはじめた日と位置づけ「沖縄市民平和の日」と定めた。又、市民が日常生活の中で平和を考え、話し合い、行動しようと市は、毎年八月一日から九月七日までを平和月間と称し、その期間中、沖縄地上戦の実相を広く世界へ発進するとともに、平和に関するさまざまなイベントを企画、市内外に平和の尊さをアピールしている。今月号は平和月間に行われた各事業を紹介するとともに、市民とともに「平和」について考える。

地域に根ざした草の根平和活動の展開を

 沖縄市は一九九三年に「沖縄市民平和の日を定める条例」を制定し、九月七日を「市民平和の日」として定めた。そして、日本国憲法と核兵器廃絶平和都市宣言(一九八五年六月二十日)の理念の基に、「すべての市民が人間としての基本的人権が保障され、戦争の不安を取り除き、二度と戦争の惨禍を繰り返さない、許さない」ことを決意した。

 平和月間は「市民が等しく平和で豊かな生活が送れるように、また市民一人ひとりの生命を限りなく大切にする生活にとけ込んだ平和意識を創りだし、地域に根ざした草の根平和運動の展開をめざす」と高らかにうたっている。
「平和へのメッセージ あなたから世界へ」をテーマに二〇〇七年・平和月間が八月一日、スタートした。

平和の大切さ、命の尊さをみんなで発信しよう

   平和月間の初日、セレモニーで、東門市長は「戦争の事実を風化させてはいけない。特に次代を担う子どもたちには、正しい歴史認識に基づいた教育が最も重要である。多くの市民が平和事業へ参加し、平和運動を展開しよう」と平和月間の開始を宣言した。
  セレモニーを手始めにスタートした平和月間は一日より早速、市役所市民ホールで被爆写真や沖縄戦の写真などを展示した「原爆と戦争展」が行われた。
  六日からは、障がいの有無や老若男女を問わず、作品を通して、身近な人間関係から平和を考えようと「心のバリアフリー作品展」を開いた。
  同日、くすぬち平和文化館では「広島・長崎の記憶 パネル・資料展」やアニメ上映会も行われた。
  八月八日から十一日にかけて沖縄市平和大使十六人が平和学習と交流等を行うため長崎市へ派遣された。大使らは八日、青少年ピースフォーラムへ参加、被爆体験講話や平和学習交流を行った。
  二日目は、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典へ参列、原爆犠牲者の御霊に祈りをささげ献花を行った。その後、平和のつどいや長崎市戦跡めぐり、原爆犠牲者慰霊万灯流しなどへ参加、命の大切さ、平和について考えるとともに世界平和について、より強く祈願する一日となった。 充実した日程をこなし平和大使らの平和を考える旅が終わった。大使らはそれぞれが感じたこと、心の思いを友人や家族らに伝えていく。
  八月三日から十七日にかけてあげだ児童館で平和に関するビデオ会や詩の朗読、体験者の語りなど「平和学習会」。十日から十七日にかけては、市職員労働組合主催の「憲法講演会」「原爆写真展・5・15平和行進写真展」が開かれた。
 平和月間最終日の九月七日は、沖縄市民平和の日、2007年平和のステージinOKINAWA「懸命に生きる子どもたち」と銘打って、アジアチャイルドサポートの池間哲郎代表の講演会を開催。市民会館中ホールは満席だった。池間さんは、ミャンマーやタイ、モンゴルなどアジアの国の貧しい子どもたちの現状についてビデオ映像と重ねながら説明した。「世界は豊かな国だけではない、大人になるまで生きられない子どもたちがたくさんいる」。池間さんらは、貧しさから子どもたちを救う活動を続けていると報告した。その外、平和大使による平和へのメッセージ朗読、ストリートダンス、ライブなども行われた。

平和を願う心を片時も忘れぬように

 平和月間が幕を閉じた。しかし、平和を願う心を片時も忘れてはならない。沖縄市民は愛と勇気を持って、平和を願う心、命を大切にする心を世界へ訴えつづけていく。

▲原爆犠牲者慰霊祭などを訪れ千羽鶴を献納した ▲マンホールチルドレンなどアジアの貧しい子どもたちの現状について講演する池間さん
▲慰霊のまえで平和を願い黙とう ▲原爆犠牲者慰霊万灯流しへ参加
▲ストリートダンスなども披露された ▲恵みの丘原爆ホームで三線を披露する平和大使
▲青少年ピースフォーラムへ参加し、みんなで交流を
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