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◆ 広報おきなわ12月号(N0.390)

特集 沖縄市の挑戦
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クリスマスファンダジー'06
表  紙
●特 集 No.3
沖縄市の挑戦
 

▲大盛況だったコザ十字路ゆらてぃくまつり
人と人のきずなで街が賑わう。みんなコザが好きだから
 コザ十字路地区商店街の活性化を図ろうと様々なイベントが行なわれている。「コザ十字路ゆらてぃくまつり」にも多くの人が集まりてんぷらをほお張りながら、琉舞やジャス、民謡ショーなどのステージを堪能した。今年の12月からは多様な地域の食が楽しめる「屋台まつり」を毎月第2土曜日に開催していく。

食とアートが融合する街など
銀天街が再生にかける


 沖縄商工会議所と沖縄市TMO協議会は、銀天街商店街の課題と方向性として次のとおり提案している。

 「コザ十字路地域の中心商店街である銀天街商店街の特徴は、空き店舗が数多くそのまま残っているということである。そのためイベントを開催し集客を高めても、商店街が線としてつながらず、点となっている状況にあり、今後の活性化の課題である。したがって、商業集積を復活させ顧客を戻すためには、空き店舗に新たな商業者を入店させ、加えて様々なイベントを実施し、商店街全体の商業的魅力を高めることが必要である。また、高齢者のお客様が多いことも挙げられる。そこで、商店街の一角に空き店舗を利用して、お年寄りの方々がお茶を飲んだり、休憩したり、たむろできる高齢者の憩いのスペースを提供してはどうか。さらに、車椅子で来るお客様もいるので、お年寄りや障害を持つ人々が車椅子を利用しても、来やすい街や道路、施設づくりが重要となっている。高齢者や障害者に対しては、歩きやすく買い物しやすい歩道や店舗を、さらに、車椅子でも容易に移動でき、買い物ができる歩道や店舗の整備が重要である」と提案した。

 銀天街商店街振興組合青年部でもこれまでの会議をまとめた銀天街再生プロジェクト「〜食とアートが融合する街〜」を作成した。その基本方針はq郷愁にひたれる街(ローカルへのこだわり、店舗に郷土色を)。w人生の再出発を応援する街(参加型店舗オープン計画、団塊世代へのアプローチ)。e毎日通える食の街(郷土色、国際色、沖縄伝統食など多種多様な食文化)。rアートによる変幻自在な街(何度足を運んでも客を飽きさせない)。tコザ魂(心のバリアフリー)を表現できる街(国際文化観光都市の発信)の五つ。仲田さんは「コザは本来ふるさとから出てきた人たちが作り上げてきた街。心の中にはふるさとの血が流れている。そのふるさとの『食』をキーワードに、アーティストを生かしてお客さんに飽きさせない商店街にしたい」と話す。その取り組みとして、多くの屋台が軒を連ね、様々な地域の食が味わえる屋台まつりを同商店街のアーケード内で毎月第二土曜日に開催していく。 第一回目は十二月九日。多くのみなさんの来場に期待を寄せている。また、それに加えて同商店街には四年程前から、東京造形大学美術学科を卒業した若者たちが滞在しており、アートを通して地域とつながりを深めていこうと、空き店舗を利用した様々な企画やイベントを展開していることも心強い。食とアートが融合する街へ向けての取り組みが始まっている。その他、平成二十年の六月から始まるコザ交差点改良事業計画では、商店街前の道路の拡幅が行われる。それを一つの起爆剤として商店街活性化につながることにも期待している。


各商店街とも
再生に向けて動き出す


 沖縄では七十二年の復帰以降、地元資本はもとより、本土資本の参画した売り場面積の大きいスーパーマーケットやデパートが続々とできてくる。八〇年、九〇年代とますますその傾向に拍車がかかり、圧倒的な商品数、安い値段攻勢の前に、戦後から六〇年代にかけて地域の人々に親しまれたマチヤグヮーや商店街は年々減少していく。今や県内商店街の十軒に一軒は空き店舗だと言われている。商店街の経営者の方々はそれぞれが大型店への顧客の流出を要因にあげる。市内の商店街も例外ではない。

 沖縄商工会議所による沖縄市管内空店舗実態調査によると、空き店舗の発生は、商店街や通り会の空洞化によって街づくりにも大きな影響を与えている。つまり、空き店舗の増加は商店街等を虫食いにするだけではなく、個店経営にも様々な問題を投げ掛けている。最も多い意見としては、(一)活気がなくなり歯抜けしたようになってさびれた感じになってしまった。(二)商店街として必要業種が揃わなくなった。(三)歩行通行量が減少した等の顧客の吸収力の低下を示唆している。

 このように空き店舗問題の増加は、中心市街地全体の衰退に結びついている。この解決策としては、既存の商業関係者や行政・市民参加による(一)商店街自ら実行する活性化事業の実施。(二)商店街の地域社会の中で担う消費者に対する利便性の提供。(三)情報交換の拠点としての存在を確立するとともに住民の理解と協力等がポイントと考えられる。

 一番街もサンシティーもパークアベニューも銀天街も、懸命に生き残り、再生に向けて走り続けている。各商店街とも「今が正念場である」と話す。そして重大な転換期を迎えているとも──。

 再成、復活をかけて街は動こうとしている。そこに住む人々、それを応援する人々の情熱があれば街は元気になる。止まるわけにはいかない。常に走り続けていかなければ。
 

 
コザ・ミュージックタウンの
ソフト面のサポート体制も万全
 

▲2007年に完成する「コザ・ミュージックタウン」のソフト面をサポートするため、M.B.A Training Labでは様々な講座を開催して人材育成を行なっている
 トレーニング・ラボでは、二〇〇七年に完成する「コザ・ミュージックタウン」のソフト面をサポートするため、まちづくりの核となる実践力のある人材育成を行なっている。

 地域資源を活用し観光商品としてブランド化するための「音楽観光」のガイド育成、市内外のイベントに即戦力で対応できるプロスタッフの育成や「音市場」への人材供給、地域資源を活用して映像商品化するための「音楽×IT」の起業家育成、人的資源を活用しエンタテイメントを構築するための「著作権ビジネス」に関わる人材育成の四本柱。文化資源、人的資源のマッチングと活用にチャレンジする人のためのセミナーを開催している。
 
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