すてきな仲間達 93

印章づくりサークル

・楽しい篆刻（てんこく）・

▲楽しい篆刻のメンバー

▲東恩納氏の指導を受けるメンバー

　沖縄市文化協会副会長で沖展の会員でもある東恩納溪石氏を講師に、篆刻の学習と作品づくりを行っている印章作成サークル「楽しい篆刻」（呉屋純媛代表）。

　同サークルは、「学ぶ場が少ない篆刻を身近な公民館で出来れば」との思いから東恩納氏がメンバーを募集し、平成十九年四月に十人でスタートした。その後、沖縄市中央公民館の発表会で作品を観て興味を持った人が加入し、現在十四人のメンバーで活動している。印章には四字熟語や自分の名前、めでたい言葉などを刻っており、作成の手順は、始めに印文（刻る文字）を決め、字そのものを刻るのか（白文）、字を残してまわりを刻るのか（朱文）を決める。次に印稿（字体や配置等のデザイン）を作り、布字（印材に印稿を左右逆にして書き込む）し印刀で刻る。文字には小篆・印篆等様々な字体があり、同じ言葉でも字体により作品の表情は異なる。また、布字は実際のデザインと左右逆で行わなければならず、優れた感覚が必要とされる為、イメージどおりの作品を作るのは難しい。ほとんどのメンバーは書道もたしなんでおり、作成した印章は書道作品の署名や年賀状などに使用している。篆刻作品・書道作品ともに書と印があって初めて作品になる為、書と印は切り離せない関係なのだそうだ。週に一度集まる沖縄市中央公民館では作品づくりや情報交換のほか、東恩納氏にアドバイスやチェックをしてもらう。また、刻り方を学ぶ為、東恩納氏がメンバーの名前を刻りあげるデモンストレーションも行っている。そのほか、有名な印章作品の解説も行われ、印章は文字を構成する一画一画のわずかな違いに作品の印象が左右されるので、メンバー達は熱心に聞き入っている。「書道には様々な流派があり、サークルはその経験者で構成されるが、キャリアに関係なく皆仲良く親睦を深めながら和気あいあいと情報交換を行っている。何といっても先生の人柄が良い」とメンバーは話しており、サークルは人気で常に定員いっぱいの状態だ。呉屋代表は「むずかしく考えず名前のとおり楽しく活動している。印章を作ることは楽しいし勉強になる」と語った。

職人のWAZA　Vol.68

【役に立つ商品しか作らない！】

　今回は、六年程前から沖縄市中央にオフィスを構え、ＯＥＭ型の商品開発を展開しているシャロームコスメの砂川和美さんにお話しを伺いました。スタートはこどもに流行のシラミトラブルがきっかけで、沖縄の天然成分の月桃やハイビスカスのエキスを使用した「のんたんシャンプー」を開発したところ、沖縄の草木の凄さに魅せられ、女性の髪を守る「ハリアップシャンプー琉球王妃」（ビワエキスを使用）をはじめ、これまでに七つの商品を開発してきました。研究員の方と試行錯誤を重ねて作られた商品は、使用した方々からの口コミで、直接購入するお客様をはじめ、県内で１００店舗の薬局に卸しを行っていますが、広報の部分をもっと頑張りたいと語る砂川さん。モットーは、役に立つ商品しかつくらないこと。市民県民に、沖縄の草木の力を知ってもらいたいという気持ちで頑張っています。現在は、ペットケア用の商品を開発しており、今後は、この分野にも力を入れて販売促進を図り、近い将来、店舗を構える予定です。髪やお肌のことでお悩みの方は、是非お試しください。