更新日:2025年1月24日
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滑石は世界で一番やわらかい石とも言われています。
滑石はベビーパウダーや石墨(道路に線を引くチョーク)の材料など、身近に使われています。
沖縄市や北谷町では、グスク時代に使われた、滑石のナベのかけらが見つかっています。
滑石は長崎のものが有名ですが、遺跡に指定されていて、勝手に滑石を採ることが禁止されているので、今回は滑石を加工する工場を通して、中国から取り寄せました。
これから、滑石を実際に削って、いろいろな道具を復元する予定です。お楽しみに!
ユウナの枝は、皮をむいてエイサーの太鼓のバチにします。白くて軽いところが人気なのでしょうか?
博物館では、ユウナの枝よりも皮のひもをよく使います。かつてはむいた皮をまとめて縛り、田んぼに沈めて腐らせてひもにする繊維を取りました。
でも少しであれば、水に漬けなくても繊維を取ることができました。引っ張っても切れにくいだけではなく、水にも強いユウナのひもは、焼くときに割れた土器の修理にも活躍してくれることでしょう。もうこれ以上の失敗は許されません!
寄贈者のご厚意で、これから体験で着てもらうことになった資料をご紹介します。
この形のゆったりとしたワンピースは、沖縄戦後に流行しました。ハワイのムームーというドレスの影響を受けていて、沖縄でも、ムームーと呼ばれます。
20年ぐらい前までは、蚊取り線香のにおいとともに、ムームーを着たおばあちゃんが縁側に座っているのをよく見かけました。
博物館のお姉さんが言うところでは、最近はこんな感じの服も「かわいい」そうです。
お家にもしあったら、試着してみてはいかがでしょうか?
展示会「むしのしわざ」では、いろんな虫のつけた食べ跡や巣の跡が展示されています。
虫のしわざとはちょっとずれますが、博物館で「誰のしわざ?」となる1品をご紹介します。
このユウナの枝には、縄文土器をなでてきれいにする「撫付具(なでづけぐ)」をとった跡がついています。タネ明かしをすると簡単ですが、なかなか想像がつかないと思います。これからさらに、鉄の刃物を使わずに撫付具ができるのか実験していく予定です。
昔の人の「しわざ」には、失われた技や、考え方が残されています。あなたのまわりのいろんな「しわざ」から、歴史を感じ取ってもらえるとうれしいなあ……
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