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◆ 広報おきなわ5月号(No.407)

今月の人

ばりばり現役一善塾はみんなと歩んでいく

192.大城信一さん(65)

 一日一善という言葉は誰もが耳にする。しかし、実行しているだろうか。 「言うは易く行うは難し」である。地域と密着し地域に生涯学習の場を提供したい。そんな思いから平成十四年に「一善塾」を設立、現在も信念を貫き、奮闘している人がいる。市高原で自前の建物を集会所として地域に開放している大城さんがその人。今月は大城さんに一善塾にかける思いなどを聞いてみた。

 「私のような者が広報紙に載ってもいいんですか」控えめである。そこは、勿論です。と取材に応じてもらった。
 大城さんは平成三年に市高原の現在の敷地に自動車整備工場「一善オートボディ」を設立した。自動車整備士として働いてきた大城さんの決意の船出である。その時の従業員は大城さんを含め三人。「最初は兄と大城自動車整備工場を立ち上げたんです。そこで三十年間、世話になりましてね。いつか、自分の工場をというのが常に胸の中にあったんです。社名は地元で友人らと続けている親睦会の名称からとりました」。
 一善の名のとおり地域に根ざした地域に還元できる工場を目指した。工場周辺を花と緑に彩り環境美化に取り組んだ。またシルバー人材センターの人材派遣の協力、沖縄リハビリテーションへのリハビリ訓練車の寄贈、ボランティア活動などの事業を展開、「会社は地域とともに」をモットーに工場は着実に発展してきた。現在、スタッフは十八人。花のまちづくりコンクール建設大臣賞など多くの賞も受賞してきた。
 大城さんは昨年、社長職を二男の隆治さんに譲り、現在は会長の職に就いている。
 しかし、その傍ら一善塾の塾長としては、ばりばりの現役である。六年目に入った塾も順風満帆。三線、舞踊、絵画、文芸など部会も十三に増え、会員も百五十人程になった。「生涯学習の場として、みんなが楽しんで参加していることは私にとってもうれしいことで、逆に感謝しているんです」と目をほそめる。
 一善塾の講師陣は全てボランティア。入会費や月謝は不要、交流や趣味を求める場として広く間口を開けている。 比屋根自治会の役員や成人会長を務めてきた大城さんのモットーは「誠心誠意」。好きな言葉は「おかげさま」すべて多くの人にお世話になっているから。
 最後に「塾の基本理念である優しい人づくりに繋がる活動を進め、楽しく有意義に継続していきたい」と塾にかける思いを自分に諭すかのように話した。

戦後文化シアター 今月のヒストリート


市民1000人が参加した
若夏国体市民大パレード
(1973年5月、山里)

市史編集担当/
TEL:939-1212(内線2273)
ヒストリート、しーぶんかん/
TEL:929-2922
 三十五年前の今頃、沖縄の復帰記念事業の一環として、「若夏国体」と名づけられた沖縄特別国民体育大会が行われました。若夏国体は〈強く・明るく・新しく〉をテーマに、一九七三年五月三〜六日にかけて、十市一町で開催されました。開催にともない、全県下で体育施設の充実や選手の強化などがはかられ、県スポーツ界の向上に大きく貢献します。コザ市では、国体道路(現やまなか通り)が開通し、会場のコザ市総合運動場(現沖縄市コザ運動公園)の整備が進みました。
国体開会前日の五月二日、市は北(越来中学校発)と南のコース(山内小学校発)からなる「若夏国体市民大パレード」を行い、市民総出で国体ムードを盛りあげました。そして四日より、市の会場においてハンドボール(高校女子)、軟式野球(一般男子)、サッカー(高校男子)が行われ、参加する者、迎える者が一体となって大きな成功を収めました。
なお、展示室内のジュークボックスには若夏国体音頭『御万人そろって』が入っています。聴かれたい方はヒストリートまで。
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