<< [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24]  >> 
◆ 広報おきなわ5月号(No.407)

特集 施政方針 ひと輝く、元気な沖縄市

まず一点目は、中心市街地の活性化と雇用の創出です。
 全国的に中心市街地の衰退が著しく、国においてはまちづくり関連三法を改正し、その抜本的な対策を講じています。本市におきましても、中心市街地の活性化は、喫緊な課題であり、職・住・遊・学空間等が集積する沖縄市らしい活気にみちたまちを再生するために、中心市街地活性化基本計画の認定取得に向け取り組んでまいります。
 昨年、市街地の活性化と産業の振興に大きな期待が寄せられ、市民が待ち望んできた、コザ・ミュージックタウンがオープンいたしました。沖縄市の誇る音楽文化の発信とまちの賑わいをもたらす拠点施設が、今後、多くの人々が集う多彩なイベントの展開や市民の音楽活動の支援など、中心市街地の活性化に向けた役割を果たせるよう、なお一層の努力を重ねてまいります。
 エイサーのメッカ沖縄市からの「エイサーのまち宣言」は、これからの新たな歴史を創るものとして、県内外にとどまらず、多くのエイサーファンから期待されています。青年たちをはじめ市民が、守りそして創り上げてきたエイサーをさらに広く全国へ発信するなど、文化を活かした地域の活性化に取り組んでまいります。
 本市は、依然として厳しい雇用状況にありますが、沖縄市就労支援センターにおいて、若年層や子育て中の方、障がいのある方等の雇用相談支援などを充実させ、市民の多様なニーズに対応できるよう努めてまいります。

二点目は、こどものまちの推進です。
 本年度は、「こどものまちづくり元年」と位置づけ、こども文化を育み、こどもたちの活動をまち全体で応援する「こどものまち宣言」をおこないます。また、昨年暮れに、こどもたちをはじめ多くの市民が待ち望んだ、かわいらしい二頭のインド象が、沖縄こどもの国にやってまいりました。こどものまちのシンボルとして、こどもたちに笑顔と歓喜をもたらしてくれることを期待するとともに、こどものまちを推進する拠点施設として、沖縄こどもの国を支援してまいります。

三点目は、健康で安心できる暮らしです。
 高齢者や障がいのある方など、だれもが住み慣れた地域で、いきいき暮らし続けられる環境づくりが強く求められています。しかし、今日においては、負担感が先行し、暮らしへの安心が実感できないまま、将来に不安を募らせる方々が増えているのではないでしょうか。
 とりわけ、医療費の伸びや保険料納付の滞りなどにより、厳しい状況にある国民健康保険財政の立て直しは、緊急を要しています。被保険者が国保料の納付義務を果たしていただくことはもとより、国保料徴収体制の充実を図る一方、新たな支援策や医療費の適正化に取り組んでまいります。

四点目は、農業および漁業の振興です。
 生産から食卓までの履歴、食品の品質表示等、食の安全と信頼性が問われる今日において、昨年開設された中部ファーマーズマーケットちゃんぷるー市場など、生産者と消費者の顔が見える地産地消への取り組みが重要になっています。
 農産物の高付加価値化や地域ブランド化などを促進するとともに、多くの市民が楽しみながら意欲をもって生産活動のできる場や体験学習の場、観光振興の一翼を担う場など、農業の多面的な機能を活かすアグリビジネスの展開に向け、引き続き取り組んでまいります。
 また、パヤオ鮮魚直売店など、多くの市民や観光客等に親しまれる泡瀬漁港において、安全で効率的な水産物の供給をはじめ、観光漁業や漁業体験学習への活用も期待される係留施設の整備を促進するとともに、漁業を営む方々や市民等の交流の場づくりをすすめてまいります。

五点目は、公共施設の整備です。
 こどもたちがゆとりある空間のなかで、のびのびと学習し、豊かな人間性を育む場となる、小学校および幼稚園が新たに開校します。緑豊かな県総合運動公園に隣接し、自然エネルギーの活用など、環境学習を担う場として整備しています。
 恵まれた施設を有し、プロ・アマを問わず多くの人々が県内外から訪れるスポーツコンベンションシティを掲げるなか、コザ運動公園は、これまでも、スポーツの振興はもとより、まちの活性化に大きく貢献してまいりましたが、平成二十二年度に本県で初めて開催される全国高等学校総合体育大会に向けて、施設の充実に取り組んでまいります。

<< [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24]  >>