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◆ 広報おきなわ5月号(No.407)

特集 施政方針 ひと輝く、元気な沖縄市

それでは、平成二十年度予算について申し上げます。
 都市と地方の財源の不均衡により、地方は依然として厳しい財政状況が続き、地方交付税での格差是正などが検討されていますが、本市におきましても、行政需要が伸び続けるなか、とりわけ扶助費や医療費の増大などにより、厳しい財政運営を余儀なくされる状況が続いています。
 現在の社会情勢を踏まえ、生活者を重視し、市民の暮らしを守っていくこととあわせ、地域の活性化および雇用の創出など、本市の未来を見すえ、できるかぎり事業の選択と集中による予算の計上をしていきたいと考えています。
 予算額につきましては、
  一般会計 四百六億六千二百万円
  特別会計 二百七十八億八千八百五十六万七千円
  企業会計 四十二億九千七百六十万千円
  合  計 七百二十八億四千八百十六万八千円
 となっています。
 以上、平成二十年度の市政運営にあたって、私の所信の一端を申し述べましたが、次に主要な施策の概要についてご説明申し上げます。

尊重しあい平和の心を大切にするまち
 平和事業については、平和月間におけるアクションプログラムとして、市民平和の日記念事業、戦跡めぐりや平和講座など、様々なイベントの開催により、市民の平和意識の高揚を図ります。
 また、平和学習や平和交流を深めるため、市内各中学校の生徒からなる平和大使を広島市へ派遣し、学校や地域における派遣報告会を開催するとともに、これまでに派遣した平和大使を中心とした平和ネットワークづくりへの取り組みなど、さらなる平和活動を推進します。

自由・闊達な市民性とチャンプルー文化を発信するまち
 こどもたちが世界の優れた舞台芸術にふれることにより、豊かな感性・創造力・人間性を育むことを目的に二〇〇八国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ(キジムナーフェスタ)の開催を支援します。
 ピースフルラブ・ロックフェスティバルやコザ音楽祭等の多彩な音楽イベントおよび市民の文化創造活動の成果発表の場である沖縄市文化祭など、個性的な文化活動を支援します。

世界にはばたく心豊かな人を育むまち
 平成二十二年度の全国高等学校総合体育大会(インターハイ)に向けて、実行委員会を設置し、開催の準備に取り組みます。
 各種スポーツ大会等の開催や市民のスポーツ・レクリエーション活動の拠点施設のひとつである沖縄市体育館については、さらなる機能・規模の充実に向けて、新増改築工事に着手します。
 幼児教育については、子育て支援や保育ニーズに対応するため、預かり保育および二年保育を実施します。
 児童生徒等への迅速な救命措置を施すため、市内すべての小中学校へAED(自動体外式除細動器)を設置します。
 図書館については、図書資料の整備に努めるとともに、市民ニーズに対応した新たな図書館づくりに向けて取り組みます。
 「沖縄市史」移民編の発刊に向け、ブラジル・アルゼンチン移住百周年記念式典にあわせ、移住者への聞き取り調査および資料収集をおこないます。

楽しく・支えあい安心して生活できるまち
 市民の福祉活動や男女共同参画推進の拠点となる(仮称)社会福祉センター・男女共同参画センターおよび母子家庭の保護・自立を促進する母子生活支援施設(レインボーハイツ)の整備に向けて取り組みます。
 保育環境の整備については、法人認可保育所の定員増に伴う施設整備の支援を実施し、待機児童の解消に向けて取り組みます。
 認可外保育施設については、児童健康診断等の実施や給食の支援をおこなうとともに、援護費の助成を拡充します。
 医療制度の改革に伴い後期高齢者医療制度へ移行する七十五歳以上の高齢者等に対しては、健康診査の負担軽減を図ります。また、四十歳から七十四歳までの国民健康保険被保険者については、特定健康診査・特定保健指導をおこなうとともに、糖尿病予防対策を新たに実施し、生活習慣病の未然防止に努めます。
 防災対策については、友好都市である東海市と災害時相互応援協定を締結します。
 消防体制については、新たにはしご付消防自動車を配備し、中高層建築物の火災等の対策強化を図ります。

国際的な情報通信拠点を形成するまち
 情報通信関連産業の集積や起業家の育成については、沖縄市テレワークセンター、沖縄市ITワークプラザ、沖縄市モバイルワークプラザの三施設を拠点に推進し、事業実施まで導くインキュベーションマネージャーの養成および活用により企業支援をおこないます。

力みなぎる産業のリンクを興すまち
 中心市街地の活性化については、沖縄市活性化一〇〇人委員会中心市街地活性化部会の提言にもとづき、空き店舗を活用した多様な学習講座や情報発信等をすすめるとともに、商店街の活性化に向けて取り組むタウンマネージャーを派遣します。
 音楽によるまちづくりの中核となるコザ・ミュージックタウンにおいて、一周年記念事業や音のページェントなどの多彩なイベントを展開し、地域の賑わいを創出します。
 市産品の普及・販路拡大を図るため、沖縄市産業まつりを充実するとともに、沖縄市観光物産センター等を支援します。
 観光振興については、沖縄全島エイサーまつりの新たな展開に向けて全国から参加団体を招聘するとともに、エイサーのメッカ沖縄市のイメージ定着と拡大に向けた取り組みをおこないます。
 農業の振興については、農業の多面的機能を活かしたアグリビジネスの展開に向け、沖縄市新アグリビジネス基本計画を策定します。

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