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◆ 広報おきなわ5月号(No.383)

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フェスティバル2006
表  紙
今月の人
自分で納得いくパン作りへ
まだまだこだわります
<169>銘刈 哲男さん(44)
 目標はそれぞれ違うが、目標に向かい頑張っている姿には、理屈抜きに清々しさを感じる。登川に一軒の店がある。店の名はベーカリーカフェ「ラ・メール」経営者は銘刈哲男さん。銘刈さんはパン職人でもあり、自ら厨房に入りこだわりのパンを焼く。そのパンの味にさそわれて店を訪れる客も。今、ちまたでは、ひそかなブームを呼んでいるという。 今月はこだわりのパンに懸ける男、銘刈さんにその思いを聞く。

 運悪くお昼前に店を訪れた。店に入ると、噂どおり満席、取材のアポだけとり翌日、会うことに。「昼前と昼食時が一番忙しいんですよ」と銘刈さん「取材ですかいいですよ、何からいきますか」と気さくに話す。店の中はコーヒーの香りと焼きたてのパンの香ばしさでお洒落な感じの取材となった。銘刈さんは、高校を卒業すると、東京へ出かけ神奈川でパンの技術を学んだ。その後、品川プリンスホテルやホテル日航アリビラで職人として勤めてきた。「ホテルにいた頃の経験、人との出会い、教わったこと、すべてがプラスになっていますね、良かったと思っていますよ」と目を細めうなずく。

 店の特徴って何でしょう?「ここは何屋さんですかってお客様によく聞かれるんですよ、ん〜お客様が決めてくださいって答えるんですがね」「パン、ケーキ、カフェといろいろな顔を持っています。パンはすべて国産小麦と天然酵母をつかっています。両親が病気で早く他界したことや、子供が幼い頃アレルギーだったことなどがきっかけで、おいしくて体に良いもの、出来るだけ自然に近い状態のものを材料に取り入れることにしたんです。そして試行錯誤の年月で、シンプルながら噛むほどに味わいのある今のパンにたどりついたんです」と自ら納得するかのように話す。

 自分へのこだわりって何かあるんですか?「真面目に、一生懸命、なおかつ強気で、強気でないと攻めきれないし店のスタッフに夢やパワーを与えられなくなるからね」そして続ける「近いか遠い将来かわからないが、自分が何かの役に立てるようにと常に考えている。それで、今、何をやるべきかと」そう話すとじっとこっちの目を見た。内に秘めた闘志を感じる。

 今後については「沖縄の素材にこだわり、本土の方、そして男性にもおいしいって言ってもらえるパンに挑戦したいですねまた、自家菜園で採れた野菜を店で使っていきたいという計画もある。しかし、すべて修行中、今の自分があるのは両親、家族、支えてくれる周りの方々のおかげ、ありがたいです」と話し、店内を見回した。

 どんな職人の技術も人間性があってはじめて発揮できるものと信じていると言う銘刈さん。さらなる目標に向かって走る。
戦後文化シアター
今月のヒストリート
沖縄戦のコーナ
 入室一万人目を達成し、話題沸騰の戦後文化資料展示室「ヒストリート」。今月より、ヒストリート各コーナーの紹介をしていきたいと思います。

 ヒストリートには戦後沖縄の序章たる「沖縄戦のコーナー」があり、日米両軍の兵器や軍装品、市内における戦没者数の表などが展示されています。本市は米軍の上陸地点から比較的近距離にあったことから、いち早く米軍の統治下に置かれ、嘉間良の難民収容所を中心に「戦後生活」がスタートしました。本島南部で日米両軍が激戦を展開している頃、市内の収容所では小学校が開校し、市長・助役選挙が行われるなど、復興に向けて動きだします。しかし、市域で戦災や戦死者が殆どなかったわけではなく、米軍が市内を制圧した四月には「自決者」を含めた戦没者が多発しているのです(本市は、戦前の人口の約三分の一の五三○○人余が太平洋戦争で亡くなっている)。このように一口に沖縄戦といっても、それぞれに地域性がみられます。他方、沖縄戦は戦後六○年におよぶ沖縄と米軍のつき合いの始まりでもありました。

 同コーナーを見て「沖縄市における沖縄戦」を考えてみてはいかがでしょうか。
連絡先:総務課・市史編集担当
電話:939−1212(内線2273)
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