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◆ 広報おきなわ3月号(No381)

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第4回 沖縄市工芸フェア
表  紙
今月の人
人形づくりは生きがい
人形で得た和を大切にしたい
<167>座間味 末子さん(58)
昨年、四月にリウボウ・美術サロンで創作人形展を、十一月にプラザハウス・グローバルギャラリーで赤毛のアン人形創作体験スクールを今年一月から二月にかけてジャスコでローランド人形創作人形展と立て続けに作品展を開催した方がいる。今、この業界ではキャリア、実力ともに注目を浴びている。

今月は座間味さんへ登場してもらい、人形へ対する想いや魅力、今後の活動などについて聞いてみた。


人形作りに魅せられた座間味さん、その出会いからたずねてみた「今から二十八年程前、一番街裏手にある人形教室で照屋先生の指導を受けたのが最初なんです」それから、昭和五十五年に人形教授として認定、翌年、人形のすず屋を開設した。

その頃、なにげなく人形の書物を読んでいた座間味さん、ある人形にこれまでにない衝撃を覚えたという「体がぞくぞくってきたんです、これだって思いましたね。この人形、この先生の指導を受けようって思い、すぐに東京へ飛んだんです。思い込んだら、即行動もう、そこしか見えないんです」と話し微笑んだ。

早速、人形作家・米川先生の門をたたいた。それから米川先生に師事、沖縄と東京を何度か行き来しながら技術を学んだ。

その後も独自の人形作りを目指そうと試行錯誤は続いた。

昭和六十三年に名古屋デパートで初の個展、平成二年に現在のローランド人形研究所を立ち上げた。座間味さんの作品はアメリカ、イタリア、フランス、ブラジルなどの国々にも発注されており、座間味さんの作品、マリア人形がアメリカのある教会に渡った、そのお世話になった神父さんの名前がローランドさん、それがローランド人形の由来。

現在、研究所に通う生徒は三十五人程で、遠くは南部や北部などから通う生徒も、しかし、出張での講習が多く、ほとんどフル回転の毎日だ。自分の性格を猪突猛進と話したが、とことんこだわる人でもある。平成八年、九年に彫刻の部で沖展入選面相にこだわっていた時期である。その勉強に福岡まで通った。オリジナルの素材、顔の原型、髪結い、服の作成、細部の隅々まで神経を行きとどかす。

琉球人形、和人形、洋人形とその制作の追求は留まるところを知らない。  

やがて、一体の人形に姿勢がその顔に表情が温もりが、かすかに息が聞こえてくる。あなたにとって人形とは「優しく素直で物欲のない世界に誘ってくれる天使。人種を越えて人間の心を和らげ包み込んでくれる架け橋」と云い、モットーは「私心を去り、すべて有り難く受けとめる心となんとかなるさの精神を常に持ち続けて自分を励ましていきたい」と話した。そして最後に「沖縄に沖縄を語る人形館を建てるのが夢、人形を通しての育成事業ができればと思っています」と人形作家・座間味さんのこだわりはまだまだ続く。
戦後文化シアター
今月のヒストリート
畑仕事の合間に
ホッと一息。
(1953年頃)
春三月、新たな出会いや旅立ちを感じる季節となりました。

さて、沖縄市戦後文化資料展示室「ヒストリート」では、先月に引き続き、「マイベリー氏の世界(2)〜50年前の沖縄ウォーキング」と題して、元米兵のマイベリーさんが一九五三(昭和二十八)年頃に撮影した沖縄本島各地の写真からライカム周辺や中南部、那覇の写真四十二点を紹介しています。

左の写真は沖縄市内のおばあちゃん。こういう姿も今ではめったに見られなくなりました。他に、建立初期のひめゆりの塔やガリオア資金(米国による援助資金)で一九五三年に落成した琉球政府行政府ビル、馬車とバスが行き交う国際通りや那覇のマチグヮーなど懐かしい風景が溢れています。

しかし、撮影場所がわからない写真もあり、ぜひ、皆様の情報・教示をいただきたいと思います。

皆様も「ヒストリート」で50年前の沖縄と出会ってみませんか。新たな発見があるかもしれません。

御来室をお待ちしています。
写真について情報をお持ちの方はご一報下さい!
連絡先:総務課・市史編集担当
電話:939−1212(内線2273)
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