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◆ 広報おきなわ(No357) 3月号

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和・感謝・継続を心に活動を展開したい
<143>崎浜 清子さん
沖縄市技能講師連盟という組織がある。平成二年に会員五十人で設立、結成された連盟だ。

同連盟は市働く婦人の家などで講師を務めたりする師匠クラスの方々が集い、市の文化発展、社会福祉向上に向けて幅広く活動していこうというもの。

今月は昨年六月、同連盟の会長に就任した崎浜さんに登場してもらい、技能講師連盟の取り組みや会長としての思い、抱負などを聞いてみた。
肩書きが多い人ほど、どんどん肩書きが増えていく。裏をかえせば、それだけ頼りにされているということである。

この人も例外ではない。現在崎浜さんは華道家元池坊沖縄支部(教授)、赤十字奉仕団理事、県中部保護区保護司会副会長、沖縄商工会議所女性会相談役、市観光協会婦人部相談役、沖縄署性犯罪モニター、市学びの旅と翼の会監事と数々の肩書きを持つ。一年中、東奔西走。走り廻る毎日である。

崎浜さんは名護高校、名護外語学校卒業後、アメリカンエクスプレス銀行に勤務、その後市内でアイリス花屋を経営する。その傍ら華道や茶道の教授として十年間、市働く婦人の家で講師を務めた。「婦人の家の講師を終え、それから後輩達に文化を伝えていこうとの目的で平成二年に技能講師連盟を結成したんです。あれから十四年早いですね」と当時を振り返る。

技能講師連盟の取り組みについて聞いてみた。

「現在、会員は各自の教室で技能を指導していますが、今はカルチャー教室が多いので個人の教室の生徒は少なくなっていますね。それで、時間に余裕をつくり心の勉強のつもりで、各小学校、中学校、そして福祉関係など各施設の要望などにお応えして会員が持っている技を伝える活動もしています」と話す。

取材の日のこの日もカデナ基地内での生け花や福祉施設でのボランティアと忙しく駆け回っていた。こうも多忙だと趣味はあるのだろうか。「華道、茶道は置いておいて、動物や植物とのふれあいですね」現在も数匹のワンちゃんを飼っている。

好きな言葉ってあります。「好きな言葉はひざを交えるという言葉。お互いひざを組み合わせるようにうち解けて、親しく話し合うことからすべては始まると思っています。私達の組織の会合はそのように行っています」と話した。最後に座右の銘について聞いてみた。「私が二十年、華道・茶道を教えながら常に心に思っているのは「和・感謝・継続」ですねときっぱり言った。そして「いかなる技術でも努力と継続が必要ですので、会員一同、新時代に向けて意識向上を図り、国際文化交流、福祉向上、市の発展のために活動を推進していきたいと思います」と力強く意気込みを話した。
カタツムリよちよち登れ富士の山

三月四日はさんしんの日。「受け継ごうふるさと文化の心と技ー平成十五年度子ども三線学級発表会」が七日市民小劇場あしびなーで開催される。市内の小中校生が「安波節」や「安里屋ユンタ」など、日頃の練習の成果を披露する。

五日は冬ごもりの虫が春の来るのを感じ地上にはい出す啓蟄。いよいよ陽春到来である。

啓蟄や牛糞堆肥の熱気立つ
(座間味節子  沖縄市)

三月半ばから沖縄は「春の荒れ」―いわゆる二月風廻りの時節となり海上で大しけが続く。

十七日は彼岸入り。二十日の春分の日を中日に前後三日の七日間が彼岸で、市内のキク農家は、本土向けの出荷に大忙しとなる。

卒業式は中学校が十三日、小学校が二十三日。それぞれが思い出を胸に家族や恩師らに見守られ学舎から巣立つ。「中村哲二郎さんが美里村長時代、市内の高校で『ご卒業おめでとうございます。カタツムリよちよち登れ富士の山』と来賓挨拶を行い出席者を唖然とさせた。生徒からは大好評であったが、支持者からは挨拶が極端に短いとディキランヌーと思われると、意見された。青山洋二さんは、『これは日本一短いスピーチだ。今ならギネスブックものだ』と激賞した」(「沖縄市誕生物語り」喜友名朝夫)

夾竹桃や鉄砲百合が開花し、農家ではキビの春植えに取りかかる。官公庁・企業の人事異動や高校大学の卒業と、三月はまた旅立ちと別れのシーズンでもある。

母は百合私は雑草まけないよ
(桃原七瀬  沖縄女子学園)
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