■広報 おきなわ
8月号 NO.530
Vol.41

照屋自治会

住民の協力で元気な地域

 照屋自治会(眞玉橋朝勇会長)では公民館祭りで4年に1回、地域住民による組踊りを行っており、今回は3月25日に披露した。自治会単位で組踊りを行っているのは市内では照屋のみとなっている。その他にも、親子で北部や南部の海や山を訪れる親子1泊体験、戦争体験者を招いて行う平和講座、納涼まつり、敬老会、新年会、囲碁大会、三線の日など多くの行事を行っている。照屋の老人会はグラウンドゴルフや舞踊など、活動が活発で、婦人会は「市婦人連合会演芸の集い」に向けて「若衆揚口説」を地謡から踊りまで1年半に渡って練習し、市の代表として全琉婦人芸能大会にも出演した。青年会もエイサー演舞で本土に派遣されるなど活躍している。眞玉橋会長は「自治会運営には地域の協力が必要不可欠で、各組織がしっかりしているから協力してもらえている。地域の方が元気に公民館に来てくれるのが1番」と話している。


℡ 098-937-4470

▲地域住民による組踊り「万歳敵討」(照屋自治会提供)
 

泡瀬第二自治会

多彩な催しで盛りあげる

 泡瀬第二自治会(平良光範会長)では、おやじバンド愛好会やカラオケ愛好会等の活動が行われており、行事としてグラウンドゴルフ大会、みかん狩り、月見会のほか、夏休みにはラジオ体操の最終日に行う夕涼み会やアニメの上映会等様々な催しを行い、会員同士の親睦を深めている。
 今年の5月からは会員の要望で生きがいデイサービスを第2・第4火曜日の月2回、午前10時から12時まで開催している。生きがいデイサービスでは、看護師による健康チェックや指導員による体操、ゲームを行い、会員の健康維持を図っている。また、開催日にあわせて牛乳やパンなどの移動販売もあり、買い物支援も行っている。
 平良会長は「これまので行事の充実に加えて、夏祭りの開催も考えている。開催実現に向けて泡瀬第二自治会内に公園をつくって欲しいと市に要望している。夏祭り等のイベントを開催する事で地域内の交流をより深め、自治会加入への促進にもつなげていきたい」と話している。


℡ 098-937-0599

▲生きがいデイサービスの活動の様子
(泡瀬第二自治会提供)

今月のヒストリート

 みなさんは本市の「市民の木」をご存知でしょうか。昭和47(1972)年、沖縄市の前身である旧コザ市で一般公募をし、2位のホウオウボクに281票の大差をつけ「ビロー」に決定しました。そして昭和49(1974)年、新生沖縄市の発足後、市民の木となりました。
 ビロー(蒲葵)は、沖縄の海岸に近い森林中に自生しており、葉は乾燥させて笠やうちわなどの材料に使われていました。方言名の「クバ」のほうが聞き馴染みがあるかもしれません。
 こうした沖縄独特の木を植えようと、昭和36(1961)年、緑化運動の一環としてゲート通りに植えられたのもビローでした。
 それまでゲート通りには、柳の木が植えられていましたが、台風に弱く、折れたり、枯れたりと美観を損ねていたようです。そこで台風にも強いビローが約50本植えられ、ゲート通りは南国情緒あふれる通りへとなっていきます。
 コザの表玄関と言われていたゲート通りを演出し、市民の木と認められるほど親しまれていたビローは、昭和62(1987)年の植栽改良工事によりゲート通りから姿を消しました。通りはまた違った装いをみせています。
 ただいま、移転準備中のヒストリートでは、ゲート通りの移りかわりについて企画展を計画中です。少しずつ変わりゆくゲート通りで昔の面影を探しながら、ぜひヒストリートまで足をお運びください。それまでもう少し! お楽しみに!


 
ゲート通り(1970年代初め)
市史編集担当/TEL:929-4128(直通)