今月の人

婦人会活動は私の生きがい

220. 高江洲恵美子さん(67)

 さばさばとした明るい口調に人なつっこい笑顔。今月は沖縄市婦人連合会長に就任したばかりの高江洲恵美子さんを紹介する。
 「会長職は初めての経験で、まだ分からないことだらけ」と言いながらも、日々出会う新たな体験や、広がっていく人間関係に「毎日心が躍る。当分は婦人会活動はやめられない」と笑顔で話す。高江洲さんに、婦人会活動の楽しさや魅力について尋ねてみた。

 高江洲さんが婦人会活動に出会ったのは今から約二十年前。当時高江洲さんの住む泡瀬地域には婦人会がなく、他地域の女性たちがバレーボールやレクリエーションと楽しげに婦人会活動をするのを見て、自分の地域にも婦人会は必要と思い立ち上げに携った。実際に婦人会活動を始めてみると想像以上に楽しく充実したものだった。「仲間や友人もたくさんできる。子育てや家庭の悩みも分かち合える。公民館講座やスポーツイベントなど楽しい活動もいろいろできる。婦人会はとにかく女性が笑顔になれる場所です」とその魅力について熱く語った。
 高江洲さんは今年五月に市婦人連合会会長に就任した。「無理せず何事も楽しみながらやっていこうと思っています。毎日忙しいけど負担とは思わない。むしろいろんな体験ができることに喜びを感じています」と就任した感想を話した。市婦連では今年、「組織の強化」、「女性の社会参画」、「地域福祉の担い手の育成」、「環境活動」という大きな目標を立て、これらを軸に据え様々な活動を展開中だ。中でも力を入れていることは組織強化。現在市内三十七自治会のうち婦人会があるのは十四自治会と少ないのが実情で、後継者づくりは大きな課題という。「最近の女性は、仕事などで忙しい上に、仲間作りを考えている人には様々な選択肢があり、婦人会にはあまり目を向けてもらえない。地域でつながっていくことは大切なこと。少人数でもいいから全自治会に婦人会を作るのが私の夢です」と話す。そんな目標を掲げる市婦連に今年嬉しい報せが飛び込んだ。新たに山里婦人会が立ち上がるという。「こうやってどんどん婦人会の輪が広がっていけば」と高江洲さんも笑顔を見せた。
 最後に「高江洲さんにとって婦人会とは?」と尋ねてみると、即座に「生きがいです。」と返ってきた。「婦人会は1+1=2ではなく、3にも4にもなるような社会学習ができる場所です。興味のある方、私たちと一緒に楽しく活動しましょう」と呼びかけた。
連絡先/市婦人連合会事務所 098-934-0558

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▲「どうして大人は戦争を
するのだろう」

市史編集担当/TEL:939-1212(内線2273)
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 二〇〇一年九月十一日、アメリカ同時多発テロ事件が起こり、ツインタワーに飛行機が激突する瞬間や崩壊する建物の映像が何度も放映されました。その事件後、在沖米軍基地は、即厳戒態勢がしかれ、ゲートが封鎖され、あるいはチェックが厳しくなり、その影響で市内の嘉手納基地第2ゲートにつながるゲート通り周辺は慢性的な渋滞がしばらく続きました。十月にはテロへの報復として米軍によるアフガニスタンへの武力行使がはじまりますが、何万キロも離れた国で起きた事件とはいえ、米軍基地をかかえる沖縄もテロの脅威にさらされるという現実を感じたことでしょう。あれから今月で九年目に突入しますが、未だ解決の道が開けないままです。
 さて、ヒストリート2では"石川文洋展アフガニスタン・2002年"を今月いっぱい開催しますが、この企画展はアフガニスタンの写真群(八〇葉)だけで構成された初めての展示となります。テロ事件のちょうど五ヵ月後、二月十一日から三五日かけて石川氏が取材で訪れたアフガニスタンの戦禍によって荒廃した自然や文化遺産などが無惨な姿で映っています。しかし、その瓦礫と化した街や国内外の難民キャンプ、学校、孤児院、病院、リハビリセンターなど、どれをとってもけっして十分とはいえない環境の中で、たくましく生きる人々の姿と子どもたちの屈託のない笑顔がそこにはあります。
ぜひ、展示室へ足をお運びください。

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