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◆ 広報おきなわ(No354) 12月号

 

特集・「百年の眠りから甦る
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表  紙

より良い地域を目指すには子ども達の笑顔が不可欠です

・泡瀬第三子ども育成会・

大会へ向け練習に余念がない子ども達、とても強そうだ
今回取り上げた久保田青少年育成会(新城精二会長)は、前身である久保田子ども会から数えて結成十年目の会。その姿勢は、子ども達に良いと思われる活動を積極的に取り入れるというもの。そのため活動は多岐にわたり、参加している子ども達やその親にとって、最も充実した育成会の一つだといえるだろう。その活動を陰から一生懸命に支えているのは、新城会長を含め、六人の育成指導者の皆さん。

同育成会は現在、米づくりや空手、エイサー、英会話などの活動を行っている。空手には六歳から十四歳までの子ども達が参加、古武道・空手道演舞大会などで、技を披露してきた。エイサーに参加している子ども達は、敬老会への出演や来沖した修学旅行生へ演技披露するなどの活動を行っている。また、学習面も取り入れようと今年の五月から英会話教室を始めた。そして同育成会が最も力を注いでいるのが、米づくりである。米づくりに参加している子ども達は、その活動をとおして地域内外、さらには世代間といった幅広い交流を行っている。

現在、米づくりが行われているのは名護市の田井等にある水田。地元農家の好意により、無償で使用している。子ども達は地元の子ども会と一緒に、田植えや稲刈りなどを地元のおじいちゃん達から学びながら行う。これにより、地域間、世代間の交流が生まれる。 そして、収穫された米を用い、久保田地域住民を招いてのカレーパーティーを開催し、地域住民同士の交流を深める。米づくりを始めてから今年で約十年。子ども達の活動が、地域を良い方向へ導いている。
時間をかけて刈られた稲もいよいよ脱穀、口にはいる時は近い


幅広い視点で子ども達や地域を見つめる新城会長は「子ども達の笑顔には、不思議な力がある。子ども達と接してきたことがきっかけで、保育士を目指す青年会員もたくさん出てきた。私自身も、子ども達からは教えられてばかりです。これからも活動に関わっていき、子ども達や地域のために頑張っていきたいです」と活動への意気込みを語った。
カシチー由来
新里八十孫(大正元年八月一〇日生)知花
ねえ、おばー、「トゥカガシチーにグシチジャン クンジュシェー ヌーヌ イミエーヤガ(旧の九月十日にススキをとってきて結び、屋敷の門の入り口と家の四隅にたてるのは、どういう意味なんですか)」と聞くとおばあさんは、私も子どものころに聞いたことだが…むかしの墓というものは、現在のようにセメントで綺麗にしてあるものではなくて、自然の石を利用してつくっていた。

そのむかしのこと、ある三人の農夫が草刈りに出掛けたときの話です。

三人が草を刈っていると、急に大雨が降り出してきたので、お墓のアマハジ(雨端)のところで、お墓の入り口を背にして雨宿りをしていたそうです。

すると、なにか髪の毛を引っ張る者がいるので、後ろを振り返って見たが誰もいない。気のせいかと思い、そのまま立っていると、また髪の毛を引っ張るので、「ヒルマシームン(ふしぎだなぁ)、だれかが私の髪の毛を引っ張っているようだが」と言うと、「ねえ、あなたたちは草刈りにきた人ですか」とお墓の中から声がした。びっくりした三人が「はい」と答えると…「聞いてください。私はどこそこの者ですが、私は死んだと思われてお墓に葬られたが、このように生きているので、誰か私の家を訪ねていって、わけを話してもらえませんか」と言うので、三人は早速その人の家を訪ねて行き、これまでのいきさつを話した。

すると、そこの家のものは、すぐにお墓に行き、墓を開けて出してあげた。その時にグシチジャン(ススキ)を結び、三回まわして出したそうです。

旧の九月十日にグシチジャンを結ぶのはその時から始まったんだと。

注 1カシチー…カシチーとは方言でおこわ(強飯)のこと。その年に収穫された新米でカシチーを作り仏壇や火の神に供え、米の収穫を喜び感謝する行事です。
注 2グシチはススキのこと。ススキを束ね結び作る。魔よけの呪具。

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