■広報 おきなわ
6月号 NO.528
Vol.39

越来自治会

公民館でビアガーデン

▲ビアガーデンで盛り上がる参加者

 越来自治会(當山全克会長)は4月14日に公民館の屋上でビアガーデンを開いた。
 この珍しい企画は、区民が気軽に公民館に足を運び、楽しみながら意見を交換することや、仲間との出会いの場とすることを目的に行われたもので、地域間の交流にもなるように、区民以外も参加可能とした。ビアガーデンの開催は、公民館建設計画の時点で検討されており、屋上は300人まで収容できる強度で設計した。年に2、3回の開催を予定しており、次回は夏頃の開催を計画している。當山会長は「ビアガーデンは、あくまできっかけで、そこから何かが生まれてくれれば。公民館は堅苦しい所ではなく、色々できる所ということを知らせたいし、当日の準備や会場スタッフを務めた青年会の頑張りも見て欲しい。公民館活用の可能性を広げ、皆で良い地域をつくっていきたいので、自治会に関わり意見を聞かせて欲しい」と話している。


℡ 098-937-8626

海邦町自治会

会員ファーストで活性化

 海邦町自治会(加賀美英志会長)は、昨年、自治会長に就任した加賀美会長が「会員ファースト」を理念に、会員と話し合って物事を進め、「住む喜び・住む誇り・海邦町」の実現を目指し奮闘しており、自治会の更なる活性化のため、三つのプロジェクトを進めている。一つ目が子供達の将来のための人材作りプロジェクト、二つ目が自治会内の課題・問題を解決するための自治会課題対策プロジェクト、三つ目が自治会員が交流等を行い楽しむための喜びのプロジェクトである。そのプロジェクトの取り組みとして今年4月にまちカフェ「マンタ」をオープンさせた。「マンタ」には公民館に用のあるなしに関わらず集まってもらう事で多くの区民が出会い、そこから何かが生まれればとの思いが込められている。加賀美会長は「今後は、自治会への加入促進に力をいれる。目標として最低でも50%の加入率を目指したい」と話している。


℡ 098-938-4950

▲まちカフェ「マンタ」に集まり会話を楽しむ会員のみなさん
(海邦町自治会提供)

今月のヒストリート

 ゲート通りのランドマーク的存在として、そびえ建っていた〝煙突〟…
 実は、1942(昭和17)年に、胡屋、仲宗根、上地、呉冨士で組合を組織し、組合員が1円ずつを出し合い、県の補助を受けて共同製糖場を建設しました。その製糖場の煙突が、ゲート通りの煙突だったのです。
 しかし、沖縄戦で同製糖場も戦火にみまわれ、工場は焼けましたが、煙突だけは弾痕を無数に受けたまま倒壊せずに生き残りました。
 50年代に入ると、本格的な米軍基地建設が始まり、沖縄市には県内外から仕事を求めて多くの人々が集まってきます。ゲート通りにも自ずと建物が立ち並び、そのうち煙突は「無用の長物」とも揶揄されるようになります。ネオン広告塔として利用できないかとの話もあったようですが、台風時には揺れ動く煙突に、住民の間では、取り壊しを望む声が50年代後半頃から出たようです。しかし、取り壊しにかかる費用が莫大になるとの理由から数年は持ち越されていました。
 約4坪の土地に、高さ約20メートル、9万枚もの総レンガ作りの煙突は、1963(昭和38)年8月、2千ドルの撤去費をかけ手作業で取り壊されることになります。倒壊や事故の危険からは解放されましたが、それと同時に〝戦争遺跡〟は姿を消すことになりました。
 現在、「ヒストリート」はゲート通りに移転し、本市の歴史の古いものと新しいものの発見を基本コンセプトに、開館へ向け展示準備真っ只中です。

 
▲「戦前の製糖場跡の煙突と英字看板が並ぶゲート通り」1950年代
市史編集担当/TEL:929-4128(直通)