■広報 おきなわ
6月号 NO.528

 任期満了に伴う沖縄市長選挙の投開票が、4月22日に行われ、現職の桑江朝千夫市長が再選され、第12代沖縄市長に就任した。
 2期目の初登庁となる5月14日には、市役所玄関前で就任式が行われた。
 桑江市長は、今回の選挙の投票率が47.27%と低調な結果になったことは大変残念で反省しなければならないとした一方で、得票が大幅に増えたことは、政策が市民に理解と評価をいただけたものと考え、新たな「くわえビジョン」を自信を持って推進していくと語った。

就任のごあいさつ

 このたびの市長選挙におきまして、市民の皆さまからの多くの負託を受け、第12代沖縄市長に就任いたしました。
 再び沖縄市長として皆さまにごあいさつできることを大変うれしく思うとともに、市政を預かる者としてその重責に身が引き締まる思いでございます。
 活力あふれ、市民が夢と希望のもてる沖縄市を実現しようと駆け抜けてきたこれまでの4年間、市民の皆さまと直にお会いすることを大切にし、市民の皆さまのまちづくりに対する熱い思いや願いのこもったご意見・ご提案を賜り、地域課題の解消、市民生活の向上等に取り組んでまいりました。
 これまで掲げてきた「くわえビジョン」は、市民が主役であり、まちが主役、沖縄市全体が主役であります。市民の皆さまがさらに輝けるよう、あらゆる施策をさらに前へ、もっと前へと進めていかなければなりません。
 これからの4年間、FIBAバスケットボールワールドカップの開催とあわせて県内外からも期待されている1万人規模の(仮称)多目的アリーナ整備をはじめ、大人もこどもも一緒になって楽しめる沖縄こどもの国の整備拡充、集客による地域活性化が期待されるモータースポーツ政策、市民待望の県内最大級のビーチを軸とした東部海浜開発事業を推進するほか、待機児童の解消などにより子育てがしやすく、高齢者や障がい者にも優しい健康長寿のまちづくりに取り組んでまいります。
 一つひとつの施策が形となって発展していくまちの姿にワクワクする気持ちを大事に、市民の皆さまの高まる期待に応えるべく、職員と一丸となって、新たな公約も含めたすべての施策を着実に進めてまいります。
 本市の持つあらゆる可能性を高めながら、豊かな創造力で未来を描き、斬新なアイディアと行動力で、個性際立つ沖縄市、元気のある沖縄市、活力ある沖縄市、さらなる魅力にあふれる「沖縄市」を築いてまいります。
 市民の皆さま一人ひとりが、ここに住んで良かったと実感し、「ひと」と「まち」が輝きを放ちながら飛躍し続けるまちづくりを全力で進めてまいりますので、皆さまの尚一層のご理解とご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げまして、就任のごあいさつといたします。


沖縄市長 桑江 朝千夫

市民や職員に迎えられ2期目をスタート

▲職員等から多くの花束が贈られた
▲晴れやかな笑顔で市長バッヂ装着

 2期目就任後の初登庁となった5月14日、市役所玄関前広場に市民や市議会議員、市職員等による花道がつくられ、盛大な拍手で桑江市長を出迎えた。
 職員等から贈られたたくさんの花束を手に笑顔で登庁した桑江市長は、職員から市長バッチを着装されたあと登壇。
 「これまでの4年間に掲げてきたくわえビジョンの着手・進捗が市民に高く評価された。これからの4年間は、アリーナ建設、沖縄こどもの国の拡充や猛獣舎整備、待機児童ゼロの目標達成など、目に見える形で実現する沖縄市への市民の期待がある。くわえビジョンを着実に前に進め、完成にもっていくことが沖縄市建設の柱になる。近い未来に向かってワクワクする気持ちで一丸となって、目立つ沖縄市、元気のある沖縄市、活力のある沖縄市、そして社会保障にあつい沖縄市を一緒につくっていこう」と、集まった職員に向け力強く挨拶した。

当選証書付与

 4月25日、市役所で沖縄市長選挙当選証書付与式が行われ、再選を果たした桑江朝千夫氏に、沖縄市選挙管理委員会の城田世市委員長から当選証書が手渡された。
 支持者をはじめ、市議会議員、市職員など多くの方々が見守る中、桑江氏は「東部海浜開発事業や1万人の多目的アリーナの整備、待機児童の解消など、経済、子育て、教育、福祉などすべてを満点にするよう取り組み、すべてにおいて期待されていることを自覚し頑張ってまいります」と力強く挨拶し、深々と頭を下げた。付与式終了後には大勢の支持者に囲まれ、祝福の言葉や花束が贈られた。

 

 任期満了に伴う沖縄市長選挙に立候補したのは、無所属現職の桑江朝千夫氏(自民・公明・維新推薦)と無所属新人で前市議会議員の諸見里宏美氏(社民・共産・社大・自由・民進・希望推薦)。
 4月22日に投開票が行われ、3万2761票を獲得した桑江朝千夫氏が再選を果たした。投票率は、47・27%で過去最低の結果となった。