多彩な沖縄音楽に魅了される

音のページェント 第2回 根音(にいうとぅ)ウマチー

 ミュージックタウン1階特設ステージで10月12日と13日の2日間、ウチナーンチュが昔から親しんできた音楽や伝統芸能を一堂に集めたイベント「第2回根音ウマチ―」(沖縄市主催)が盛大に開催された。
 イベントには、りんけんバンド、沖縄市芸能団体協議会、泡瀬京太郎(ちょんだらー)、前川守賢、神谷幸一、山里ユキ、知名定人、仲宗根創、村吉茜、HIKARI、園田エイサーが出演。
 今年はゲート通りの一部を歩行者天国にして会場を設置し、昨年より多くの観客に楽しんでもらえるようにした。秋の心地よい風が吹く中、屋外ステージで繰り広げられる沖縄音楽や踊り、エイサーなどに集まった多くの観客は魅了された。
 また会場の一角では、昨年惜しまれつつ逝去された故登川誠仁氏にまつわる企画展「永遠のウーマクーわらばー登川誠仁殿」も開催された。

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最後は出演者全員で会場を盛り上げた

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(左)ユーモアを交え会場を沸かせた前川守賢さんと村吉茜さん
(右)観客と園田青年会のメンバーが一緒になってカチャーシーを踊り盛り上がった

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(左)観客を楽しませたりんけんバンドのステージ
(右)沖縄市芸能団体協議会の優雅な舞い

文化を活かしたまちづくり

あしびなー15周年記念フォーラム

 沖縄市民小劇場あしびなーが開館15周年を迎えたのを記念して、9月27日、沖縄市民小劇場あしびなー15周年記念フォーラム「文化が人を創り人がまちを創造する」が開催された。
 フォーラムは、洋楽に合わせた創作舞踊の「華やかし舞踊」でスタート。その後、初代あしびなー館長の玉城満(たまきみつる)さんが、1998年のこけら落とし事業から現在までの劇場の様々な取り組みを紹介した。
 続くパネルディスカッションでは、文化庁文化部芸術文化課文化活動振興室長の北風幸一(きたかぜこういち)さん、演出家の幸喜良秀(こうきりゅうしゅう)さん、大分市の複合文化交流施設「ホルトホール大分」統括責任者の是永幹夫(これながみきお)さん、現あしびなー館長の照屋幹夫(てるやみきお)さんをパネリストに、空間創造研究所代表の草加叔也(くさかとしや)さんをコーディネーターに迎え、沖縄市の文化発信拠点としての「あしびなー」のこれまでの役割と今後の可能性についてそれぞれ意見を述べた。
 是永幹夫さんは「ホルトホール大分」が駅に隣接した複合文化交流施設としてまちづくりのネットワークづくりや大分ブランドを発信する取組みなどを紹介し、幸喜良秀さんからは今後のあしびなーについて、「人の集まる場所、若者の集う場にならなければならないし、活性化のために地域の祭事や村芝居にも貸してはどうか」との意見も出るなど、パネリストから多くの提言と提案がなされた。

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それぞれの立場から今後の「あしびなー」についての意見が交わされた

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