すてきな仲間達 115

沖縄市将棋同好会

盤上に広がる奥深い世界

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沖縄市将棋同好会で腕を磨いているメンバー

 今回は、沖縄市立中央公民館で将棋の腕を磨いている「沖縄市将棋同好会」(新垣学 (あらかきまなぶ)代表)を紹介する。
 「沖縄市将棋同好会」は昭和56年に、当時、沖縄では少なかった将棋を指す場として結成された。同会は、月に一度、沖縄市立中央公民館に集まり、大人からこどもまで一緒になって将棋を指している。対局は、上位者の駒(こま)を減らすことでハンディキャップをつける「駒落ち」戦を主に行っている。「駒落ち」の影響は非常に大きく、上位者も気を抜くことはできない。
 新垣代表は、将棋には正解が無く誰にも答えが分からないから面白いと語る。また、将棋は物事を自分で考える力が養われ、努力すればその分だけ結果として表れ、どんどんのめり込むのだそうだ。新垣代表は小学校5年生の頃に将棋を始め、中学3年生でアマチュア四段に認定された。アマチュア将棋の大会では準優勝した経験もあるが、現在は自分の腕の上達よりも、一生懸命がんばっているこども達が将棋で活躍することを期待し、指導に力を入れている。新垣代表は「将棋において基礎は非常に重要で、基礎を身につけているかどうかで後々の伸び方に大きな差が出る」と話しており、沖縄市将棋同好会のほか、県内各地でこどもたちに将棋を基礎から指導している。
 沖縄市将棋同好会は毎年、沖縄市生涯学習フェスティバルで将棋体験コーナーを開いており、今年はプロ棋士(きし)の参加も予定しているそうだ。プロ棋士の影響は大きく、沖縄の将棋のレベルアップと将棋人口の増加が期待される。プロ棋士への道は険(けわ)しく、これまで沖縄からは一人もプロ棋士が輩出(はいしゅつ)されていない。しかし、沖縄で開かれる将棋大会の参加者の人数は人口密度で見ると高く、今後に期待が持てそうだ。プロ棋士になるには、まず、プロ棋士の推薦を受けた者のみが受験できる「奨励会(しょうれいかい)」に入る必要がある。「奨励会」は棋士の養成機関で六級から三段まであり、三段に昇段すると、年に2回行われるリーグ戦に参加する。リーグ戦の結果、上位二人が四段に昇段し正式なプロ棋士となる(プロとアマチュアの段位は異なる)。「将棋の世界は厳しいが、沖縄からプロ棋士が誕生して欲しい」と新垣代表は話している。沖縄市将棋同好会には小学生ながらアマチュアの有段者が数人いる。沖縄からプロ棋士が誕生する日も近いかもしれない。

※沖縄市将棋同好会は沖縄市民であれば、どなたでも参加できます

問合せ/新垣 学(電話 070-5535-3585)

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大人もこどもも真剣勝負

職人のWAZA vol.90

 〜沖縄市ブランド紹介コーナー〜(11)
 今回は「市民のオススメ商品」を選定する制度「コザチョイス」に、平成23年度に選定された【エイサーたくまシーサー】を製作している、ギャラリー嬉楽(きらく)の田中さんにお話しを伺いました。
 エイサーたくまシーサーを始め、田中さんの作品は、シーサーに「屋根から降りて一緒に遊ぼう」という気持ちを込め擬人化しており、躍動感あふれるものになっています。また、お客さんに色々とアレンジして自分流の飾り方を楽しんでもらおうと、シーサー達を台ではなく、二本足で立たせることにこだわっています。さらに、シーサーは守り神でもあるので、魔除けの効力を高めるという「金」で彩(いろど)るために、3回重ね焼きをしています。エイサーたくまシーサーの他にも、「嬉(うれ)シーサー」や「守ってヤールー」など、ユニークな作品がたくさんありますが、思わず笑みがこぼれるような作品を心がけているそうです。
 田中さんの作品は、喫茶店も併設されているギャラリー嬉楽で展示・販売されています。個性的で愉快なシーサー達のいる空間へ、ぜひ、お気軽に足をお運び下さい♪

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事業所名 : ギャラリー喫茶 嬉楽
職  種 : 作陶家(さくとうか)
代 表 者 : 田中 順子

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TEL : 098-987-9009
住所 : 沖縄市諸見里3-46-21

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