青空の下、懸命に楕円のボールを追う

第3回タグフェスタ in コザ

 第三回タグフェスタ in コザ(主催・コザ高校ラグビー部OB会)が六月二十日にコザ運動公園陸上競技場で開かれ、市内外十八チーム・百二十人の小学生たちがラグビーを楽しんだ。タグラグビーは、腰につけたタグを取るとタックルと見なすルールで、こどもたちでも安全にラグビーの面白さが味わえる競技。ラグビー競技の底上げを狙い同OB会が普及に取り組んでいる。
 この日は天気にも恵まれ、朝から大勢の関係者が集まった。こどもたちは慣れない楕円形のラグビーボールに翻弄されながらも懸命にボールを追い、仲間を信じて声を掛け合い、競技を楽しんだ。優勝したのは以下のチーム ▽グループA 美原太朗 ▽グループB 中泊小B ▽グループC 中原小A ▽低学年 コザJR B

▲声をかけあいパスをつないでタッチダウン。こどもたちの懸命なプレーに
大きな声援が贈られた。

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創造展」で文部科学大臣賞受賞

陶芸家の親川唐白さん

 洋画、日本画、彫刻、陶芸など、全国の作品を集めた第六十三回「創造展」で、上位三賞にあたる「文部科学大臣賞を受賞した陶芸家の親川唐白さん(市文化協会専務理事)が、六月二十五日、市役所を訪れ受賞の報告を行った。
 「創造展」は流派にとらわれない自由な芸術創造活動を進める「創造美術会が主催する美術展。応募作三百八十点の中から会員賞が選ばれ、会員賞受賞作品の中から三賞が選ばれた。受賞作・「シリーズ『銀河』」は宇宙と輝く星々を表現した独自の技法を駆使した美しい陶芸品。親川さんは「地方の作家にとって中央で評価されることは励み。これまで会員賞を受賞したことはあったが大きな賞は初めて。ありがたく思っている」受賞の喜びを話した。

▲「創造展」で文部科学大臣賞を受賞した親川唐白氏(前列右)

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体験者の話を聞き

戦争の酷さ、平和の尊さを考える

島袋小学校で慰霊の日特別授業・平和集会

 戦争体験者からお話を聞くことで平和の尊さや戦争のむごさについて学ぼうと、六月十八日、島袋小学校(仲宗根恵子校長)で平和集会が開かれた。
 この日こどもたちに自身の戦争体験を話したのは、幼い頃をテニアンで過ごしたという安慶名一郎さん。時代背景や世界情勢などを説明しながら、雨あられのように降り注ぐ爆弾をかいくぐり命からがら家族で逃げ延びたこと、自決して亡くなったおじさんや背中を撃たれて亡くなった従弟のこと、「バンザイクリフ」と呼ばれる断崖絶壁に追い詰められ海に飛びおりた人々のこと、自分の第二の故郷・テニアンが広島に原爆を落とした飛行機「エノラ ・ゲイ」の発進基地になったことなどを話し、戦争の酷さや平和の尊さを静かな口調で伝えた。こどもたちは真剣な表情で安慶名さんの話に聞き入っていた。
 お話終了後にはこどもたち全員で「月桃」を合唱、その後「平和宣言」を読み上げ、平和の大切さや尊さについて思いを新たにしていた。

▲戦争体験を話す 安慶名一郎さん

▲集会の最後には児童生徒全員で「平和宣言」を読み上げた

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市内初の自治会献血を実施

胡屋自治会が実践─約三十人が参加
担当課では他自治会での実施も呼びかける

 「やろーよ献血 ハートに近い贈り物」ー。六月六日、午前十時より、胡屋自治会(大城信男会長)で、市内初となる自治会単位での献血を沖縄市役所駐車場で実施した。
 当日は、あいにくの雨にもかかわらず地域の方々や青年会など約三十人が積極的に参加、献血を行った。
 沖縄赤十字センターの池田昌宏さんは「県内は職場献血が主で地域での献血が少ない。県内市町村に自治会単位での献血をお願いしているところだが、早速、胡屋自治会が取り組んでくれて、感謝している」と喜んだ。
 同自治会の大城会長は、「担当課からの依頼等があり、初の試みだが引き受けた。あいにくの天気だが、地域や青年会が参加してくれてありがたく思う」と話した。
 担当課では「献血は思いやりの心がないと出来ない。当自治会の協力に感謝している。これを機に他の自治会も連鎖し起爆剤になればと期待している。今後も根気強く、献血の輪を広げていきたい」と協力を呼びかけた。

▲市内初の自治会単位での献血に多くの住民が参加した市内初の自治会単位での献血に多くの住民が参加した

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歌と笑いで楽しいひとときを過ごす
げんちゃんと愛ちゃんを招き民謡ショー

美里・結の会が定例の交流会

 歌と笑いで健康をー。美里・結の会(仲宗根功会長)は、六月二十六日、美里公民館へ、民謡歌手の前川守賢さんと饒辺愛子さんを招き、歌と笑いで楽しいひとときを過ごした。
 同会は美里老人クラブ・寿会のメンバーで高齢で日頃、活動に参加できない方々が月二回、公民館に集まって交流をしようというのが目的。
 この日の交流会には約七十人が参加、前川さんと饒辺さんによる歌とゆんたく、笑いありの民謡ショーが催された。前川さんは、かつて漫談家、芝居役者として活躍した父親の守康さんの教えや漫談を面白おかしく披露。会場では腹を抱えて笑う一幕も。その後、二人で「かなさんどー」「肝がなさ節」などお馴染の歌をみんなで歌い交流を楽しんだ。また昼食会も行われた。

▲歌と笑いでいつまでも健康に、楽しい交流会が行われた

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市の人口や世帯を把握・調査協力を呼びかける

国勢調査の実施本部看板掲示式

 平成二十二年十月一日より開始される国勢調査に先立ち、効率的な業務の運営かつ円滑な調査実施に向けて七月六日、本庁地下二階に「平成二十二年国勢調査沖縄市実施本部」を設置、看板掲示式が執り行われた。
 国勢調査は国の最も重要な統計調査で、国内の人口や世帯の実態を明らかにすることを目的に実施するもので、結果は福祉政策や生活環境整備、防災、教育、民間など幅広い分野で活用される。市では九一七調査区に対し、調査員四百三十人、指導員七十七人を配置して調査を実施する予定。同本部長の島袋副市長は「国勢調査は市のまちづくりなどの重要な資料となるもの。調査員、指導員との連携を密に調査が円滑に進むように取り組んでほしい」。又、少子高齢化、就業・雇用など市の実態把握の基礎となることから、調査に対する市民への協力も呼びかけた。

▲市国勢調査実施本部の看板を掲示する島袋本部長とスタッフら

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