祖先の地を訪ね、地域の人々と親交を深める

一世紀の時を超え、親戚との対面を果たした人も

与儀にルーツを持つハワイ県系人と与儀自治会が交流会

 本市の与儀自治会にルーツを持つハワイ県系人十六人(大人十二人・こども四人)が六月十日、与儀自治会(仲宗根昇会長)を訪れ、地域の人々と交流会を持った。
 この訪問は、毎年行われているハワイ沖縄連合会(ポール古明地会長)のスタディーツアーに与儀自治会出身者の子弟が多数参加したことで実現したもので、参加者のほとんどがこの日初めて祖父母の地を踏んだという。
 当日、市に着いた一行は市長を表敬後、与儀自治会へと向かった。自治会では昔をよく知る年長者を中心に声かけをし、大勢の地域住民が集まり県系人たちを出迎えた。一行を引率する古明地会長の婦人、クリスティ・宮里・古明地さんと、次期連合会会長の仲宗根ノーマンさんの祖先が与儀出身者であると連絡を受けていた自治会では、名前や当時の住所を頼りにいろいろ調べたが、当初これといった情報はなかったという。
 交流会の冒頭で仲宗根さんは「友人として与儀を訪れたが、帰る時は家族として帰りたい」と挨拶。ルーツを知る助けになればと、祖父母のアルバムから持ってきたたくさんの写真を集まった人々に見せると、「この人は私の祖母の姉です」、「ここに写っているのは私です」と、次々と親戚や知人らが名乗りを上げた。思いがけない展開に仲宗根さんは「本当に親戚がみつかるなんて。とても嬉しい。」と満面の笑みを見せ、早速連絡先を交換していた。交流会後、一行は、遠い親戚らが守る両家の仏壇や墓を案内してもらい、静かに手を合わせた。
 短い時間の訪問ではあったが、ハワイの人々と、与儀の人々のつながりを深く結ぶ有意義な交流会となった。

▲親戚と思いがけない対面を果たして喜ぶ仲宗根ノーマンさん(写真右)

▲市長を表敬したハワイ沖縄連合会スタディーツアー一行。

▲ページトップへ

多くの市民に市民憲章を知ってもらいたい

市民憲章石碑を体育館正面左横に移設

沖縄青年会議所四十周年事業

 沖縄青年会議所(外間龍也理事長)が、創立四十周年記念事業の一環として昨年から取り組んでいた「市民憲章石碑」の移設がこのほど完了し、六月二十四日夕刻、青年会議所関係者が多数出席する中、除幕式が行われた。
 市民憲章石碑は青年会議所が創立された一九七九年に、創立メンバーによって建てられたもので、約二メートル四方の大きな一枚岩。これまでは商工会議所前に設置されていたが、新しく移設された場所は新築の市体育館正面左横。人目につきにくい場所から人の往来が多い場所に移設されたことで、今後石碑が多くの市民に意識してもらえるようになると関係者らは喜んでいる。
 外間理事長は「明るく誇れる沖縄、明るい豊かな社会づくりをモットーとしている青年会議所の理念と、市民憲章の理念は一致している。多くの市民に市民憲章を知ってもらい、市民憲章に謳われているまちづくりをともに実践していきたい」と移設した喜びを話した。

▲市民憲章石碑の移設を喜ぶ青年会議所のメンバー。中には四十年前、設置に携わった人も。

▲ページトップへ