思いやりの心が実る

▲市民から提供された食料品を前に思いやりの喜びを語る嘉陽市社協会長(左から3人目とフードバンクセンター沖縄の奥平会長(同4人目)と職員ら

 食事に困っている方々を支援、食料を提供するフードバンク運動を展開していた市社会福祉協議会(嘉陽宗吉会長)は一月中旬から十五日間の同月二十八日までに集まった計六〇六`の食料をNPO法人フードバンクセカンドハーベスト沖縄(奥平智子代表)へ贈呈した。
 同事業は市社協が昨年の福祉まつりで食料品の提供を呼びかけたところ、予想以上の成果があったことから今年一月、市内三十七自治会への協力を呼びかけて実現した。活動は各家庭に、お歳暮などが集中する一月中旬に焦点を合わせ、「ひとり一品運動」のチラシを作成、「ご家庭の食料品をおすそ分けください。いま、この時食べるものがなく、困っている家族がいます」などの文で呼びかけた。
 その結果、次々と食料品が寄せられ、米や缶詰、ラーメン、麦茶、スープ、ソーセージ、そーめん、黒砂糖、お菓子、調味料などと多くの種類が並んだ。
 市社協には、すでに食料がなく困っているとの相談があり、訪れた十世帯に支給された。
 同社協の嘉陽会長は「一人ひとりの助け合い、思いやりの心が実った。困ったときはみんなで支え合うという新しい福祉の形だ」と話した。奥平代表は「地域主体の取り組みは全国でも聞いたことがない。こんなにたくさん集まってびっくりしている」とうれしい悲鳴。市社協では夏の盆の時期にも実施していきたいと話した。

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暴力団追放 三ない運動を強く実践しよう

 「暴力団を追放しよう」―。第十九回暴力団追放沖縄県民大会・暴力団壊滅沖縄市民総決起大会(主催・暴力団追放沖縄県民会議、沖縄市、県警)が一月二十日、沖縄市民会館で開かれ、県内から約千二百人の県民らが参加した。
 大会はアトラクション、暴力団排除啓発DVD上映の後、式典が行われ、黒木慶英県警察本部長や東門市長らがあいさつを行った。黒木県警本部長は、昨年は多額詐欺事件や拳銃所持事件、覚せい剤取締法違反などで暴力団幹部・組員百六十二人を検挙したと報告。「暴力団追放を強力に推進していく」と強調した。
 東門市長は「暴力団事務所撤去要求や吉原地域の歓楽街環境浄化市民総決起大会を開くなど、資金源の根絶に向け取り組んでいる。誰もが安心して生活できるまちづくりのために、暴力追放三ない運動を強く実践していこう」と呼びかけた。大会では、暴力団追放活動に積極的に取り組んだ一団体二人と二十一人に感謝状や表彰状が贈られた。また、「暴力団を利用しない」「暴力団を恐れない」「暴力団に金を出さない」の暴力団追放三ない運動を実践しよう。との大会宣言を採択した。

▲暴力団追放三ない運動などで暴力団追放に取り組むことを誓った県民大会・暴力団壊滅市民総決起大会

▲大会前にアトラクションとして中の町青年会がエイサーを披露、大会を盛り上げた

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