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◆ 広報おきなわ6月号(No.408)

子どもの悩みを聞いていますか
 沖縄市青少年育成市民会議の家庭教育部会では幼児・児童・生徒の学校や家庭教育について、その実態を把握し、家庭教育の向上に役立てようと昨年九月にアンケート調査を実施、今年二月に調査結果がまとまった。
 広報紙では、今月号と来月号の二回にわたり、その結果を紹介する。
 アンケートの方法は、市内全域を網羅して各幼・小・中学校から一ないし二学級を選び、幼稚園、二十学級(五百十人)、小学四年生、二十一学級(六百九十六人)その保護者(五百六十三人)、小学六年生、二十三学級(七百二十九人)その保護者(六百一人)、中学二年生、十五学級(五百二十四人)その保護者(四百六十九人)の合計、児童生徒千九百四十九人、保護者千六百三十三人に対し調査を実施し、回答を得た。
幼稚園児の家庭生活に関する調査
 (市立幼稚園児の保護者)

幼稚園児の保護者五百五十七人へのアンケートを実施し、五百十人の方々から回答を得ることが出来た。その結果を紹介する。

1、あなたのお子さんは、次のことが身についていますか。(いくつでも)

 [考察]「朝起きて歯みがき・洗顔をする」が、今回は前回に比べ5ポイントも低くなっている。「食事前に手を洗う」も2〜3ポイント低くなっている。  「着替えることが出来る」は96%と高い数値を示しているのに、服の後始末と遊んだ後の片付けの47〜67%という数値は低い気がする。  着替えた後の始末と遊んだ後の片付けは、同じく大切なことで、今後の基本的生活習慣の形成に向けて、幼稚園と家庭との連携を深めることが幼児期のしつけとして大切な事柄であると思う。
2、あなたは、家族に対してあいさつをしていますか。(一つ)
 (おはよう、いってまいります、ただいま、おやすみなさいなど)
 〔考察〕「よくしている」「わりとしている」の項を合わせると95%にもなり、望ましい傾向であると考える。欲を言えば「よくしている」がもっと高い数値を示してほしいと思う。
 今回の調査で「まったくしていない」が0%であったことはホッとする。
 あいさつをするというのは、人と人との関わる力を育てる上で大切なことであり、幼児期にその基盤を築いてほしいものである。


3、あなたのお子さんは、主にどこで遊んでいますか。(一つ)
 〔考察〕前回と同様に「自分の家」「学童」「祖父母の家」を加えると82%にもなり、高い数値を示している。
 幼児が安心して居られる場所を、と考えていることがわかる。
 空き地や広場、公園で遊ぶことが安全でなくなり、自分の家や祖父母の家が安心できるとの考えの表れなのだろうか。「学童」が26%もいることは、共稼ぎの家庭が多くなったことが要因になっているのだろうか。
 自由に遊び回れる公園や地域社会、安全な環境づくりが私たち大人の責務であると考える。

4、あなたのお子さんは、主に誰と遊んでいますか。(一つ)
 〔考察〕一人遊びが多いのではと危惧していたが、予想に反し「友達」「きょうだい」と遊んでいるを合わせると90%にもなりホットしている。
 「きょうだい」同士で遊んでいるが6割以上もいることは、うれしい。「一人遊び」が4%とわずかではあるが回答があり、五、六歳の子どもがテレビ等を前に、一人だけで何をしているのか気になるところである。


5、あなたのお子さんは、どんな遊びが多いですか。
 @静かな遊び(主に室内での遊び)

〔考察〕「コンピュータ等」で遊ぶ子どもが増加している。
「何か作って遊ぶ等」の子どもが多いのは良い傾向である。
いろいろな物を作って、創造力を高めてほしい。
社会生活や家庭生活を身につける上で必要な「ままごと遊び」が、前々回に比べて低くなっているものの、きょうだいや友達との遊びがあることは、良いことだと思われる。
仲間を大切にし、切磋琢磨して遊ぶ環境づくりに努めたいものである。

 A運動的な遊び(主に外での遊び)

〔考察〕「運動的な遊び」について、どの項目も減少している。
自転車乗りやかけっこ、鬼ごっこなどの運動的な遊びは、体づくりに欠かせないものであると同時に、同年齢の友達との触れあいはもとより、異年齢の社会性が育つ大切な要素だと考える。
そのためにも、遊び場所の安全確認も大人はしっかりと配慮する必要がある。


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