■広報 おきなわ
10月号 NO.532
Vol.43
 

室川自治会

 こどもからお年寄りまで住みよい地域をめざして

 室川自治会(久場稔会長)は、自治会活動が大変盛んで、様々な行事が行われている。特に、100人余りで構成される老人会の活動が活発で、生きがいデイサービスや那覇や名護の名所を巡るバスツアーなど、様々なことに取り組みながら親睦を深めている。婦人会では、舞踊の練習をしており、地域で開催される催しに出演している。
 また、室川自治会は催し物が多く、8月だけでも、韓国人が教える韓国料理講座、夏休みのこどもたちの居場所づくりとして「夏休みこども寺子屋」、冷やしそうめん交流会、納涼まつりなどを開催し、こどもから大人まで多くの人が参加した。
 その他にも、6つの道路愛護会があり、植栽や草刈りなど、積極的に地域の美化活動に取り組んでおり、もうすぐ植栽したコスモスが咲く時期とのこと。
 久場会長は「近年、自治会離れが増加する傾向はあるが、老若男女問わず皆で自治会を盛り上げていきたい」と話している

℡ 098-937-7055

▲納涼まつりで盆踊り(室川自治会提供)

泡瀬自治会

 公民館の利便性向上を

 泡瀬自治会(桑江良尚会長)は、1階にホールや図書室、集会室、調理室、2階には体育館があり、敷地や駐車場が広いことから多くの皆さんに利用されている。1階では婦人会が毎週金曜日に小物づくりや料理講習会、老人会が健康体操や踊り、泡瀬トントンミー子ども会のエイサーなど活発的に活動しているほか、企業の会議場所としても活用されている。2階の体育館では地元の保育園の運動会、お遊戯会などの催しものやバドミントン、体操、空手、エイサーの練習で使用されている。
 また、今年は5年に一度の「泡瀬大綱引き」が11月に行われるため泡瀬復興期成会と連携し、綱打ち作業や婦人会、老人会、子ども会が踊りやエイサーを披露するための練習を行っている。
 桑江会長は、「公民館の利便性の向上に取組み、利用しやすくすることで多くの人が集まり世代を超えて繋がりをより深めることや自治会への加入促進にもつなげていきたい」と話している。

℡ 098-939-7335

▲夏まつりを楽しむ区民の皆さん(泡瀬自治会提供)

今月のヒストリート

 コザゲート通りに移転オープンした沖縄市戦後文化資料展示館ヒストリートの1階では、10の常設展示コーナーを展開しています。そのひとつにAサインバーを再現したコーナーがあります。カウンターの奥をのぞくと、酒棚には、様ざまな洋酒が並び、壁には米兵がサインした1ドル札が貼られ、復帰前に米兵相手に商売をしてもよいという許可証Aサインも展示しています。
 写真は、沖縄Aサイン連合会の「Aサイン」です。米軍発行のAサインと一緒に展示されています。1972年3月15日、米軍は「4月15日でAサイン制度を廃止する」と発表。廃止の理由は「施政権の返還後もAサインの立入検査を行う事は、日本の主権を侵害する」というものでした。しかし、復帰後も米兵相手の商売継続を決めていた沖縄Aサイン連合会は、写真のように米軍のAサインに似せた表示版を発行し、米兵を呼び込もうとしました。しかし、復帰後は兵隊の店への出入りは自由になっていたので、客は激減。経営不振の加盟店の脱会が相次いだため、沖縄Aサイン連合会は73年3月に解散し、「Aサイン」も姿を消しました。
 歴史の移り変わりの中で消えたAサイン。米軍と沖縄Aサイン連合会のAサインを見比べて、沖縄の世替わりについて考えてみてはいかがでしょうか。

市史編集担当/TEL:929-4128(直通)
ヒストリート/TEL:929-2922

▲下部に「沖縄Aサイン連合会」と記された
沖縄Aサイン連合会の「Aサイン」