■広報 おきなわ
7月号 NO.529
Vol.40

城前自治会

地域を繋げ輪にする

 城前自治会(新里賢一会長)では長寿会(老人会)が活発に活動しており、さらに最近はグリーンアートサークルを中心に自治会への協力の輪が広がりつつある。また、公民館が学校や公園に近いことから、こどもたちの居場所づくりも行っている。7月28日には、夏まつりを開催予定で、「まつりをきっかけに自治会を知って欲しい」と新里会長は考えている。自治会だよりでは、自治会活動をわかりやすく伝えようと、写真家でもある新里会長の写真がふんだんに使われている。定期総会には多くの区民が集まることから、展示会を同時開催するというめずらしい取り組みも行っている。展示会では絵画や編み物などのほか、農作物も手作り作品として展示し好評だった。新里会長は「自治会活動は地域の人が参加してこそ。世代の繋がりにも力を入れたい。城前は越来城の跡地でもあるので築城して、観光資源にしたい」と話している。


℡ 098-937-4638

▲多くの区民が参加する夏まつり(城前自治会提供)
 

泡瀬第三自治会

気軽な公民館の利用を

 泡瀬第三自治会(崎山峰生会長)は、婦人会、老人会や琉球象棋等のサークルが活発に活動しているほか、保育園のお遊戯発表会や子育て相談の場、企業の会議場所としても活用されており、毎日のように人が集まりにぎわっている。また、昼間に仕事をしている人や公民館でサークル活動をしていない会員にも公民館を利用してほしいとの思いから、今年度から毎週火曜日の午後5時から9時までホール、図書館、会議室、和室の夜間開放を行っている。毎週木曜日午後は元気なシルバーの集まる場所として、ユンタク&マーミナー(もやし)のひげ取りを行う「マーミナデイー」も開催。他にも、賛助会員が加入しやすいような会則の改定や班長制度の在り方を検討している。崎山会長は「公民館にはいつでも人がいて、いつも何か行われているとのイメージを持って、気軽に来てほしい」と話している。


℡ 098-938-4661

▲ゆんたくしながら、ひげ取りを行う会員のみなさん
(泡瀬第三自治会提供)

今月のヒストリート

 現在、コザゲート通りにて開館準備中の「ヒストリート」。スタッフ一同、この国際情緒豊かな目抜き通りの話題に夢中です。
 さて、1960(昭和35)年のコザ市(現沖縄市)では、「国際都市の美化」を目的とする都市計画により、ゲート通りを含む市内都心部の軍道路へ、総延長約5㎞の歩道が設置されました。
 歩きやすく、美しくなったゲート通り。この年から通り会では、当時コザ市内でセンター通りと照屋本町通りだけにあった「すずらん灯」の設置が計画されました。
 本来のすずらん灯はスズランの花か、提灯を模した装飾街灯であり、日本各地の商店街や繁華街を可憐に彩るものでした。センター通りにあったものは同様の意匠です。
 しかし翌年(61年)ゲート通りに完成した「すずらん灯」は、左写真のようなデザインになりました。スクロール(渦巻き)模様のフェンスと、最上部のしずく型パーツが大変お洒落で、下部には店の広告灯も付いています。胡屋通り会区民は総工費約3千ドルを負担して、通りの両側に、43本の広告灯つき街灯を設置したのです。軍道路への「すずらん灯」の設置は、このゲート通りがはじめての事でした。
 実は今回「ヒストリート」のコザゲート通りへの移転にあたって、この街灯を通りのシンボルとして復元しました!市民の皆さまにご覧いただくのが待ち遠しいです。

 
「すずらん灯」と呼ばれた広告付き街灯(ゲート通り・1960年代初め)
市史編集担当/TEL:929-4128(直通)