■広報 おきなわ
2月号 NO.537

 

高原自治会

 地域で活動しやすい体制づくり


 高原自治会(渡嘉敷とかしき直久なおひさ会長)は、綱引き・角力大会や納涼まつり、敬老会、新春グランドゴルフ大会、新一年生激励スポーツ大会など住民同士が交流を行う年間行事が盛んである。また、45回続いている慰霊祭や五月ウマチー、六月ウマチー、カーウビナービ、ハチウガミなど昔からの伝統行事も大切にしている。
 自治会行事を中心で支えているのが活発に活動している老人クラブで、活動の中でも好評なのが毎週木曜日に行っているゆんたくサロンである。毎回約30名が参加し、レクや健康体操、歌声、地域の保育園との世代間交流など会員同士で親睦を深めている。
 渡嘉敷会長は「今後も地域の皆さんが活動しやすいような地域づくりや自治会内の体制づくりを進めていき、明るい自治会を目指したい。また、婦人会を再び起ちあげることで自治会活動を更に活発にし、地域内の交流をより深め、盛り上げていきたい」と話している。

℡ 098-937-3668


▲納涼まつりを楽しむ区民のみなさん(高原自治会提供)
 

胡屋自治会

 「いつも」も「いざ」も助け合える地域づくり


 胡屋自治会(島田薫会長)では、安心・安全な地域づくりを目指し、防犯・防災のため、日々尽力している。
 防犯対策として、去年の7月から、自治会の役員が、週に2回時間を決めず、青色防犯パトロールを行っている。
 防災対策としては、昨年8月、要支援者を含む地域住民が実際に歩いて「防災情報マップ」を作成した。そこには、避難所の収容人数、生活用水取水場所等が記載されている。また、毎年3月には防災訓練を行っており、今年度は、避難所運営の訓練を行う予定とのこと。
 島田会長は、「安心・安全なまちづくりを原点に置き、防犯・防災対策を通じて、地域住民が繋がりを持ち続けられるようにしたい。いざというときに助け合うためには、日頃から繋がりを持っておくことが大切。敬老会、毎月の地域清掃等さまざまな行事を継続して行い、地域力を高めたい。地域力の向上が、防災力向上に繋がる」と熱い思いを語った。

℡ 098-933-5090

▲地域全体で行う防災訓練(胡屋自治会提供)
 
 

今月のヒストリート

 

 現在「ヒストリート」では企画展として「『コザ暴動』1970.12.20」を開催中です。
 1970(昭和45)年12月20日未明に発生した「コザ暴動」は、本土の新聞でも一面掲載で大きく報じられます。当時の報道を見ると、住民の反米感情や、今後予定されている毒ガス移送や本土復帰への影響など、多くの議論を呼んだことが分かります。
 コザの街には米兵が利用する飲食店や土産店、理髪店、ホテルなどが集まっていました。事件が発生したこの時期はクリスマスシーズンということもあって、多くの店では通常の数倍の売り上げを見込んでいました。ところが事件以降、米軍は米兵の街への立ち入りを禁止する「コンディション・グリーン」を発令します。これによりコザの街は客の米兵を招くことができず、多くの店で売り上げが通常の半分以下に落ち込むなどの大打撃を受けます。さっそくコザ市は規制解除を米軍に申し入れますが、完全解除に至ったのは翌年2月です。
 時同じくして沖縄では本土復帰や米軍従業員の大量解雇といった問題が盛り上がりを見せていました。これら問題は米兵が行きかうコザの街の行方を左右するものとして、市民の間でも様々な議論を呼びました。「基地の街」は、それ故にあらゆる影響を受けて揺れ動いていたのです。

   

燃やされた車(撮影:松村久美)

市史編集担当/℡:929-4128(直通)
ヒストリート/℡:929-2922

 

▲TOPへ戻る