■広報 おきなわ
10月号 NO.520
折り鶴ロープ公開制作
FC琉球の試合会場に特設ブースを設置、選手も練習の合間に参加
 
ギネス公式認定員、沖縄県土地家屋調査士会、カウント証人が厳正に計測

「沖縄市民平和の日」

 1945年9月7日、旧越来村森根(現在の沖縄市域嘉手納空軍基地内)において、米軍と南西諸島の日本軍守備軍との間で降伏調印式が行われ、沖縄戦が公式に終結した。
 沖縄市では、沖縄戦終結の9月7日を沖縄市民平和の日、8月1日から9月7日までを平和月間と定め、毎年、平和に関する様々な企画を実施している。

 沖縄市民平和の日の周知と記念行事として進めてきた「折り鶴プロジェクト」。平和への願いを込めた折り鶴で作った折り鶴ロープ9.7㎞を結んだ「最も長い折り紙レイ」が、9月7日、ギネス世界記録に認定された。
 9月7日の沖縄市民平和の日にちなみ目指した9.7㎞は、これまでの広島県の記録7㎞を大幅に上回る。2万人以上の市民や近隣市町村の皆さまの手で、33 万羽以上の折り鶴を折り、ロープでつなぎ、計測式の早朝に完成した。
 長さの計測には、沖縄県土地家屋調査士会(久高兼一会長)が全面協力し、数の計測には約20人のボランティアがカウント証人として一羽一羽を数えた。ギネス世界記録認定員のマクミラン舞氏の厳しい審査を経て、見事、ギネス世界記録更新の認定を受けた。
 セレモニーでは、沖縄市平和大使の活動報告や手話を交えた合唱「時と代きの語り部」のほか、折り鶴作成団体の紹介や「ギネス世界記録までの軌跡」も上映された。
 桑江市長は「どなたでも参加できる取組として実施したプロジェクト。9月7日が来るたびにギネス記録とあわせて平和について考える日になっていくであろう」と話し、協力していただいた皆さまへの感謝を述べた。
 セレモニーの最後には、プロジェクトへ参加した自治会長や市民が手をつなぎ万歳三唱で喜びを分かち合った。
 

折り鶴ロープの制作にご協力くださいました皆さまへ、心より感謝を申し上げます。