■広報 おきなわ 6月号 NO.516

 今月の人(300)

利用者に寄り添い続け長年にわたり活動

徳元 初子(とくもと はつこ)さん(78)

 広報おきなわを音訳してテープに吹きこんだ『声の広報』を毎月作成し、目の不自由な方々へお届けしていた音訳ボランティアグループ「こだまの会」。
 今月は「こだまの会」会長である徳元初子さんに、これまでの活動などについて話を伺った。 

 

 徳元さんは、これまで市母子保健推進員や市の高齢者の健康と生きがい事業の講師などを長年務め、地域では婦人会、子ども会活動にも取り組んできた。なかでも視覚障害者への広報紙音訳ボランティア「こだまの会」の活動を毎月欠かすことなく25 年余り続けてきた。
 「こだまの会」では、広報おきなわをメンバーで分担して読み上げ、60 分テープに吹き込んだ後、ダビングして利用者に発送するところまでを行っていた。単に記事を読み上げるだけではなく、要約や抜粋をして収録することも多く、徳元さんはメンバーへの音訳時のアドバイスと、録音後のテープを確認する役目を担っていた。
 ある時は録音機の調子が悪く、夜更けまで何十本もダビング作業を続ける苦労もあったそうだが、直接利用者に会う機会があり、感謝されたことが何よりも励みになったという。
 徳元さんは「目の不自由な方々が、地域社会の情報が伝わらず遮断され、孤独だと考えると胸が痛い。現メンバーの崎間 香(さきま かおり)さんや真壁 里美(まかべ さとみ)さん、
金城 トシ子(きんじょう としこ)さん、喜屋武すま子(きゃん すまこ)さん、高井 優子(たかいゆうこ)さん、平地 明 あき子(ひらち あきこ)さん、高嶺 里佳子(たかみね りかこ)さんは私と同じ気持ちで、長年頑張ってきた仲間がいたからこそ、活動を続けることができた」と振り返る。
 「こだまの会」が広報おきなわを音訳するのは今年の3月号で終了しているが(現在は県の点字図書館による音訳)、「広報紙は、行政の取り組みや地域の話題を知るための大事
な情報源。『声の広報おきなわ』を、これからもぜひ利用してほしい」と思いを語った。


 

*「声の広報おきなわ(テープ・CD)」送付をご希望の方はご連絡ください。

  沖縄市役所 秘書広報課 広報広聴係
  ℡ 939-1212 内線(2371・2372)

 

今月のヒストリート

 米軍嘉手納基地の存在を背景に、コザの街は「基地の門前町」として成長していきます。街の通りには米兵たちを相手とした店が立ち並びました。「Aサインバー」に代表される飲食店やライブハウスの他にも理髪店や服飾店、ホテル、お土産店など、店の種類も多岐に渡ります。

 今回はコザの街の様々な店舗から「刺繍店」を紹介します。1960年代のコザの刺繍店の仕事の多くが米軍関係からのもので、米軍の部隊からのパッチや階級章のほか、米兵たちもジャケットなどに自分の名前や好みのデザインの刺繍を注文していきました。嘉手納基地の関係者だけでなく、米本国や民間会社からの注文もあり、コザの刺繍店のレベルが広く認知されていたことがうかがえます。写真は1960年代に沖縄に駐留していた元海兵隊員のジェリー・モーラー氏がコザで購入して大事にしていたジャケットで、帰国後も沖縄の思い出として大事にしていたようです。残念ながらモーラー氏は2013年に亡くなりましたが、ご家族によりこの度「ヒストリート」へ寄贈されました。
 「ヒストリートⅡ」では、「基地のある町―コザと刺繍店」と題し、これら刺繍店をはじめとしたコザの街のすがたを豊富な写真と資料で紹介します。ぜひご覧ください。
語る世界  今月のヒストリート

 

竜がデザインされたジャケット

 

 

■ 市史編集担当 
 TEL.098-929-4128
■ ヒストリート、
  ヒストリートⅡ 
 TEL.098-929-2922

者の創業支援をバックア

東桃原自治会
住民が協力し地域を支える


 東桃原自治会(石原一 昭(かずあき) 会長)では、綱引きや納涼祭り、新春囲碁大会、親子餅つき大会、ジューシー会など、年間を通して住民が交流する行事を開催している。中でも、毎年7月に行う貸し切りバスに乗り遠出をするピクニックは、多くの住民が参加する人気イベントとなっている。
 自治会の地区内には、草木が 深く生い茂る小高い丘があり、管理に手を焼いている箇所が複数あるというが、地域住民が団結し、伐採したこともあるとのこと。石原会長は「昔から自治会に加入している住民が多く、温かみのある地域。困ったことがあれば皆で協力し合い、助けてくれる。最近は若い世帯が増えているが、自治会加入は少ない。あらゆる世代が自治会加入や地域行事に参加できる取り組みを考えていきたい」と話す。
 
TEL: 098ー 934ー 0300

幅広い世代が参加したピクニック(東桃原自治会提供)
 
 
 
 

八重島自治会
地域交流で住みよい街に


 
  八重島自治会(仲田清和会長)は、昔ながらの民家が建ち並び、沖縄市民会館に隣接する八重島公園がある区域となっている。緑あふれる八重島公園では月2回ほど、区民交流の一環として、グランドゴルフを行っている。
 以前は、納涼祭や新春餅つき大会などの行事が盛んに開催されていたが、3年前に台風の被害に遭い、現在は公民館がない中で自治会運営をしているため、屋内での区民の集いの場がない状態。そのため仲田会長は「少しでも早く公民館を建て直すこと」を課題に挙げている。
 また、「区民の安心と安全のためにも、区費で賄っている保安灯のLEDへの切り替えを早めに進めていきたい」と話し「地域行事で交流を深め、今後に繋げていくためにも若い人の力が必要。まずは自治会に加入する世帯を増やしたい」という目標を掲げている。
 
TEL: 098ー 937ー 4628
 

敬老会を楽しむ区民達(八重島自治会提供)
 

KOZA CHOICE!(コザチョイス)vol.36

 今回はのぼりや製菓の「黒糖ケーキ」をご紹介します。
 コザと呼ばれていた時代に創業し、半世紀に渡り街とともに歩んできたのぼりや製菓は、沖縄市で知らない人はいないというほど市民に親しまれているケーキ屋さん。数ある人気菓子の中でも「黒糖ケーキ」は、県内外のお客様に愛されています。ほかにないものを作ろうと工夫を凝らし開発した「黒糖ケーキ」は、県産の純黒糖を使用した優しい甘さで、底に敷き詰められたザラメが楽しい食感を演出。ひと口ほおばると、子どもから大人まで笑顔になる美味しさです。誕生祝いや生年祝いなどで利用するお客様も多く、のぼりや自慢の味を多くの人々に発信しています。ぜひご賞味ください。
 

所在地:沖縄市上地1-11-1 tokiwaビル1F
営業時間:午前9時~午後9時(年中無休)
問合せ:098-932-7895

 

商品名:黒糖ケーキ
事業所名:のぼりや製菓
職 種:洋菓子・和菓子製造販売
代表者:與座 美香