すてきな仲間達 126

沖縄アンテロープ陸上クラブ

たゆまぬ努力が実を結ぶ

沖縄アンテロープ陸上クラブのメンバー

　今回は、幸良英勝（こうらえいしょう）監督の指導のもと、市陸上競技場で練習に励んでいる陸上競技クラブ『沖縄アンテロープ陸上クラブ』を紹介する。
　同クラブは幸良監督が教員時代の教え子に指導を求められ昭和55年に設立。初めは沖縄市の中学生数人のクラブだったが、選手たちが日々の絶え間ない練習により活躍し、テレビや新聞で報じられ、当時は陸上クラブが全国的にも少なかったこともあり、県内各地から指導を求める選手達が集まり大きなクラブになっていった。現在は小学生約50人、中学生約20人が、日々練習している。クラブ名には動物の『アンテロープ』のような全身のバネとスピードを身に付けたいという想いが込められている。クラブのモットーは『継続は力なり』で、チームワークとメンタルを強化し、人間性豊かな心を持つアスリートの育成を目指している。クラブのこども達に練習について尋ねると、みな口をそろえて「きつい」と答える。しかし、「頑張った分だけ早く走れるのでうれしくて頑張れる」と続ける。幸良監督は現役時代に、体格の良い選手達を相手に、練習量で対抗していたそうで、「陸上競技は練習量が重要で、クラブのこども達も、練習を積み重ねて臨んだ大会では良いタイムを記録している」と話す。クラブが県内はもちろん全国でも活躍していることから、しばしば足の速い選手をスカウトしていると勘違いされる事があるそうだが、実際は『来る者は拒まず』の姿勢で誰でも受け入れており、基礎練習に多くの時間を費やし、選手たちが地道な努力を積み重ねた結果だそうだ。
　幸良監督には日本陸上界の著名人の知り合いも多いことから、より速く走るための情報やアドバイスも入手しやすく、練習に取り入れている。市の陸上競技場は坂道や筋力トレーニングの設備などが備えられているうえ、オリンピック選手のキャンプ地でもあり、間近でトップ選手を見ることが出来る施設である事に加え、父母会やOB会、賛助会がクラブの運営を支えており、恵まれた環境にあると幸良監督は話す。幸良監督に今後の目標を尋ねると「これまでにも選手たちは様々な大会で活躍し、日本一にも輝いているが、今後も日本一のクラブを目指して頑張っていきたい」と答えてくれた。

●沖縄アンテロープ陸上クラブでは随時会員を受け入れています。入会希望の方は練習日に直接沖縄市陸上競技場を訪ねるか、幸良監督にお問い合わせ下さい。
対象／小学生から中学生
練習日時／月・水・木・金・土曜日の午後5時から8時
練習場所／沖縄市陸上競技場
連絡先／幸良英勝（090-2510-6123）

基本を重視したクラブの練習