▲めんそーれー美東中へ、花のアーチを笑顔でくぐる加木屋中の生徒たち

東海市の沖縄体験平和学習としてスタートした学校間交流事業は今年で五回目を迎えた。六月十二日の加木屋中学校を第一陣に市内の六中学校が三泊四日の日程で次々と来訪、沖縄市の文化にふれた。

加木屋中学校(前田治校長)の生徒たち百九十七人は美東中学校(知念良和校長)を訪問、生徒八百十四人と交流を行った。

交流は体育館で美東中学の生徒たちが手づくりのアーチ状の造形物で出迎える中、加木屋中学の生徒たちが笑顔で入場した。その後、両中学校の学校紹介を行い、続いて美東中学が琉球舞踊と空手演武を披露、加木屋中学の生徒たちは興味しんしんに見入っていた。
それから、加木屋中学側がバトントワリングとAKBのダンスを披露、生徒たちから大きな拍手が起こった。

交流会の最後は感想やお土産贈呈などが行われ、その日の日程を終えた。

▲元気よく学校紹介をする美里中の生徒たち

十四日に美里中学校(神谷稔校長)七百四十六人、を訪れたのは、名和中学校(平林良也校長)の生徒百三十九人。交流は二年生の各教室で行われ、生徒たちが笑顔で出迎えると、名和中学の生徒たちが元気に入場。各代表が両学校の紹介を済ませた後、名刺交換会を行い、その後、○×クイズに挑戦、珍答が飛び出すなど教室は笑いに包まれた。

しかし、交流会のメインはここから。生徒たちは会場を校舎下の広場に移すと、両学校の生徒たちが左右に分かれ、両校による合同合唱が行われた。名和中学の生徒たちが「HEIWAの鐘」を披露、その後、両校で「あすという日が」を合唱した。

名和中学の高井翔平君と松本みづきさんが「名刺を交換して、楽しい思い出ができた。とても明るく楽しい学校だと思った。沖縄の歴史や料理などで文化を感じることができた。さらに文化について学びたいと思う」と感想を話した。また、美里中学の島袋幸乃さんが「楽しい交流ができて、うれしい。クイズや合唱もすばらしい思い出になると思う」と感想を述べた。

各学校の交流会でも、最初は言葉数が少なかったが、時間がたつにつれ、すっかり打ち解けて、楽しい会話や歌声などの思い出を胸に各学校を後にした。

今年も東海市の六校の市立中学校の二年生全員が六月十二日から二十六日にかけて順次沖縄入り、三泊四日の日程で沖縄市や渡嘉敷島、糸満市などで自然体験や平和学習を行う予定。