十九人の平和大使を認定 八月に長崎へ

平成二十三年度沖縄市平和大使認定式

平成23年度平和大使に認定されたメンバー
▲平成23年度平和大使に認定されたメンバー

 平成二十三年度沖縄市平和大使認定式が五月十六日に市役所で行われ、副市長より一人ひとりに認定状が交付された。

 本市では平和学習、平和交流を通して戦争の悲惨さ、平和の尊さ、命の大切さを学んでもらうことを目的に毎年広島と長崎へ交互に平和大使を派遣している。大使は市内八中学校から男女一人ずつの合計十六人と、市内各種団体より推薦を受けた成人三人で事前研修として県内の戦跡・ガマめぐり、戦争体験者講話等で学び、八月に長崎に派遣される。長崎では青少年ピースフォーラムや平和祈念式典参加、被爆遺跡・戦跡めぐり、原爆資料館見学等の研修を行う予定。

 平成二十三年度沖縄市平和大使は次のとおり(敬称略)
【沖縄東中】伊禮千波、與那嶺悠歩【美里中】屋良光弥、吉川まりの【宮里中】大石雅、小熊颯太【安慶田】知念ひとみ、松山拓磨【山内中】新里智樹、与那覇南美【越来中】崎山美春、ダービージェラード銀河【コザ中】大山龍アンディ、比嘉向日葵【美東中】赤嶺妃美瑚、友寄裕斗【沖縄市国際交流協会】陸丹鳳【沖縄原爆展を成功させる会】金城弘 【沖縄市観光協会】正木光

嘉手納飛行場のパラシュート降下訓練で三連協が抗議・要請

米軍への抗議後、記者らのインタビューに答える東門会長
▲米軍への抗議後、記者らのインタビューに答える東門会長

 嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)の東門会長らは五月二十五日、在沖米空軍が事前通告なく嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施した件で、午前、嘉手納基地第18航空団へ抗議した。抗議にはディヴィット・ナホーム運用群司令官が対応した。東門会長らは、今後、嘉手納基地でパラシュート降下訓練を行わないよう求めた。また「軍は安全だと説明したが、地域住民は不安である。感覚に相違がある」と話した。三連協は同日、沖縄防衛局にも同様の要請をしており、同局の大東隆次長は「米軍は安全に配慮していると言っており、基地の真ん中に着地する熟練隊員であり、問題はないと言っている」と説明した。降下訓練の安全性と周辺住民の不安の溝は埋まっていない。

石川文洋さん

三十四カ国の笑顔がずらり並ぶ

―ヒストリートUで「えがお展」―

えがお展に見入り、つい、笑顔になります
▲えがお展に見入り、つい、笑顔になります

 パルミラ通りにある戦後文化資料展示室「ヒストリートU」で報道カメラマンの石川文洋さんの写真展「えがお展」が五月六日から六月五日間の日程で行われた。

 えがお展は石川さんがベトナムやカンボジア、アフガニスタン、中国、北朝鮮など三十四カ国で撮影した、えがおの写真、五十点が並んだ。また「道具学会」の村瀬春樹さん、ゆみこ・ながい・むらせさんが寄贈した第2次世界大戦時に使われた代用品などの道具も展示された。

 ヒストリートUでは平成十八年度から二十年度にかけて石川さんより写真約二百七十点、村瀬さんより戦中から戦後の生活道具・資料等六百十点の寄贈があり今後、両氏の寄贈資料を中心に展示していきたいと話していた。