緊急時にブザーでSOS発信

●宮里自治会 ●胡屋自治会 でSOSブザー事業スタート

 宮里自治会と胡屋自治会で「ひとり暮らし高齢者SOS対策事業」(主体・市社会福祉協議会)が始まり、宮里自治会では二月十七日に、胡屋自治会では二月二十一日にそれぞれ出発式が行われた。
 同事業は一人暮らしの高齢者が体調急変などの緊急時にSOSブザーを鳴らして助けを求めると、ブザーの音に気付いた近隣の方が手助け(必要に応じて119番通報等)するというもの。ほかにもひとり暮らし高齢者の近所づきあいを助長し、地域交流を進めることも目的としている。
 出発式で嘉陽宗吉市社協会長は「この事業を実施することで地域や家族の絆を更に深め、ゆいまーる社会を築いててほしい」と関係者を激励した。式終了後には利用者宅を訪問してブザーを手渡し、使い方の説明などを行った。
 今回の宮里、胡屋自治会も含めて、現在九つの自治会が同事業を実施している。

▲ブザーを受け取る宮里自治会の宮良秀子さん。「これがあると安心です」と話した。

▲胡屋自治会での出発式。嘉陽会長から自治会にブザーが手渡された。

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モーイのとんち?!

▲こどもたちも第一線で活躍する役者や声楽家らと共に舞台にあがり熱演を披露した。

 音楽劇の制作・上演を通して文化芸術活動の活性化を図ろうと、市が主催する音楽劇「モーイのとんち」が三月三日と四日、市民小劇場あしびなーで上演された。
 この劇は、とんち名人のモーイ少年が、殿様がふっかける難題をとんちで解決するというもの。声楽家の情感豊かな歌や、劇を小粋に演出する演奏、客席を巻き込みながら展開する役者たちの軽妙な会話など、一流の舞台人たちが織りなす世界に観客たちも夢中になって見入っていた。また舞台にはオーディションで選ばれた小学生から高校生までのこどもたち二十五人も登場して熱演、劇の重要なアクセントを担って客席から大きな拍手を受けていた。

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市役所に避難場所、368人が避難

▲不安や疲れの色をにじませながら避難する市民ら(沖縄市役所 地下一階)

 三月十一日、午後二時四十六分ごろ、国内観測史上最大のマグニチュード9.0の地震があった。震源は三陸沖で、宮城県で震度7を記録した。
 東北・関東大地震で気象庁は同日午後三時半、沖縄地方全域に津波警報を発表、市町村は住民に避難勧告を出した。沖縄市も午後三時三十分に市災害対策本部を設置、速やかに市内全域へ避難放送・防災メール配信を開始した。さらに避難者受入体制をとり、市役所をはじめ、市内の八小・中学校に避難場所を設けた。十一日の午後八時には美東小五十人、高原小二十八人など小中校へ百三十四人が避難した。また、市役所へは一般市民五十四人、一条園関係者など百五十人の三百六十八人が避難した。毛布二百十枚、非常食の缶パン、おにぎり、水(ペットボトル)などが配布された。

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