ちゃんぷるー市場生産者大会

 新鮮・安心・安価で10億円突破

  -地域から信頼され、多くの市民・県民に親しまれる市場として発展-

ちゃんぷるー市場
▲新鮮な農産物を求めて連日、多くの市民らが掛けつけるちゃんぷるー市場

生産者大会の様子
▲昨年度の実績報告や事業計画などが審議された生産者大会

 JAおきなわ中部ファーマーズマーケット「ちゃんぷるー市場」の二〇〇八年度の売り上げが十億円を突破した。「新鮮」「安全・安心」の基本理念をとおして、同市場を消費者と生産者の交流の場に発展させ、地域で生産された農産物は地域で消費する「地産地消」が消費者に支持されるとともに品ぞろえ、安価等など客のニーズをつかんだのが要因。

 第三回JAおきなわ中部ファーマーズマーケット「ちゃんぷるー市場」生産者大会が六月三十日、市農民研修センター広場で開催された。
 大会は事業実績報告や農産物、野菜、果実、花卉などの年間売上数量生産者表彰、事業計画などが行われた。
 大会で伊波榮雄県農業協同組合代表理事理事長は「中部ファーマーズの売り上げがオープン当初より計画以上に右肩上がりで順調に推移したことに感謝する。安全・安心志向がより高まるなか消費者に支持され、ファーマーズマーケット店舗等が、売り上げ実績を上げているのは県民の地産地消に対する表れだと思う。今後も消費者との信頼関係に応え続けるため体制強化を図っていきたい」とあいさつ。
 ちゃんぷるー市場は二〇〇七年十一月にオープン。初年度から五カ月間の売り上げは二億四千万円。二十年度は十億四千二百七十八万九千円となった。来客数も五十八万千九百十人を数えた。当初計画では二年目で売り上げ五億円を目指していたが、前年度を大幅に上回る売り上げ実績を残した。
 担当者は「平均二百種類の野菜類、果樹類、花卉類は順調に売り上げが伸びており、特にJA女性部の加工品はお客さんからの評判も良く、売り上げもいいですよ」と話していた。ちゃんぷるー市場の基本理念である、新鮮野菜の品揃え、生産者の顔が見える販売、消費者に安心感・季節感を与える商品開発・販路の拡大などが買い物客の気持ちに応え、心をとらえる結果となったといえる。
 生産者大会で東門市長は「ちゃんぷるー市場の果たす役割は農畜産物の出荷・販売の機能にとどまらず足腰の強い農業体制の育成など、本市農業振興や地域活性化の拠点として重要なものとなっている。同市場が地域から信頼され、多くの市民、県民に親しまれる市場として末永く発展することを祈念する」とあいさつ。
 現在、農業従事者の同会員は千百八十六人。