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更新日:2023年12月26日

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咽頭結膜熱(プール熱)について

 沖縄県では咽頭結膜熱(プール熱)患者が増加しており、感染症発生動向調査による咽頭結膜熱の患者報告数が、警報発令基準値の 3.00 人を超えているため、県全体で警報が発令されています。

 咳、くしゃみによる飛沫感染、手指、タオル共用等による接触感染をおこし、発熱、咽頭痛、結膜炎が主な症状になります。手洗い、うがい、咳エチケットといった基本的な感染対策が大切です。

咽頭結膜熱とは

 咽頭結膜熱はプールでの接触やタオルの共用により感染することもあるので「プール熱」と呼ばれることがあります。 通常、6月ころから徐々に流行しはじめ、7~8月にピークとなります。

 咽頭結膜熱は高熱が比較的長く(5日前後)続くことがあります。しかし、特別な治療法はなく、ほとんど自然に治ります。吐き気、頭痛の強いとき、せきが激しいときは早めに医療機関に相談してください。

 

病 原 体:アデノウイルス

感染経路:咳、くしゃみによる飛沫感染、手指、タオル共用等による接触感染があります。

潜伏期間:5~7 日間

症 状:発熱(38~39度)、咽頭痛、結膜炎が主な症状になります。(小児に多い病気です)

予 防:ワクチンはありません。手洗い、うがい、咳エチケットといった基本的な感染対策 が大切です。

   感染者との密接な接触を避けるためタオル等は別に使用して下さい。

治 療 法:対症療法になります。

咽頭結膜熱の患者発生状況

 咽頭結膜熱の患者情報は、感染症発生動向調査事業において県内の小児科 31 定点医療機関 の協力を得て、患者情報を週単位で収集し、全国約 3,000 カ所の定点情報と併せて分析し、県民及び医療機関に情報を提供しています。 令和 5 年の直近の7週間(第 32~38 週)の患者数は 426 人で、年齢別では 1 歳が 109 人 (25.6%)で最も多く、次いで 3 歳 78 人(18.3%)、2 歳 68 人(16.0%)、4 歳 45 人(10.6 %)、6ヶ月以上 12 ヶ月未満 43 人(10.1%)の順となっております。

 ここ数週間は増加傾向にあり、第 38 週の保健所別定点当たり患者報告数は、南部保健所が 7.50 人で最も多く、次いで北部保健所 2.67 人、中部保健所 2.67 人、那覇市保健所 2.29 人、宮 古保健所 1.50 人、八重山保健所 0.50 人の順となっています。

関連リンク

沖縄県感染症情報センター「感染症発生動向調査 週報・月報 ~速報~」 <定点把握 18 疾患のグラフ・データ>に、咽頭結膜熱の情報を掲載しています。(外部サイトへリンク) 

厚生労働省「咽頭結膜熱について」(外部サイトへリンク) 

国立感染症研究所「咽頭結膜熱とは」(外部サイトへリンク) 

こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)(2023(令和 5)年5月一部改訂)」(外部サイトへリンク) 

日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会「学校、幼稚園、認定こども園、保育所に おいて予防すべき感染症の解説(2023 年5月改訂版)」(外部サイトへリンク)

 

 

 

 

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