更新日:2022年3月1日
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こども相談・健康課 (内線2232)
水痘は、水痘ー帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる感染症で、毎年、冬から春にかけて流行します。健康な子どもが感染した場合多くは軽症で、1週間程度で回復することがほとんどです。しかし、時に重い合併症もあります。特に新生児や成人そして免疫が低下した人やアトピーなど皮膚の病気がある人が水痘(みずぼうそう)にかかると重症になりやすくなります。また、水痘は一度感染すると、強い免疫ができますが、ウイルスは体内の神経の節に潜んで、加齢や病気の後など免疫力が低下した時に再活性化し、帯状疱疹として再発することがあります。この帯状疱疹も水痘(みずぼうそう)の感染源になります。
空気感染または接触感染です。
水痘(みずぼうそう)または帯状疱疹患者と接触することで感染します。感染力は強く、過去に水痘(みずぼうそう)にかかったことがない、または水痘(みずぼうそう)の予防接種を受けたことがない家族内での発症率は90%といわれています。
感染してから約2~3週間の潜伏期の後、かゆみを伴う発疹とほぼ同時に発熱し、通常38℃前後の発熱が2~3日間続きます。発疹の出始めは、お腹やお尻、首や髪の生え際近くであることが多く、その後全身に広がっていきます。口の中にも発疹はできます。
発疹は、赤い丘疹(米粒大に盛り上がった赤い発疹、虫さされに似たぶつぶつ)
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水疱(水ぶくれ)
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痂皮(かさぶた)
の順に経過し、約1週間で回復します。
発疹の数が極めて多かったり、40℃を超える高熱やけいれん、稀に肺炎、肝炎、脳炎、皮膚の細菌感染症等を合併し、重症化することもあります。特に免疫が低下した場合は急激な経過で亡くなることがあります。健康な小児に比べて成人では重症化しやすく、致死率も高くなります。
妊婦が妊娠20週までに水痘(みずぼうそう)に発症した場合、稀に先天性水痘症候群の子どもを出産する可能性があります。また、妊婦が出産前後で発症した場合、、生まれた子も発症し、死亡率の高い大変危険な状態になります。母子ともに注意が必要です。
水痘(みずぼうそう)は健康な小児では自然治癒傾向が強く、そのため積極的な治療を行わない場合もあります。水痘(みずぼうそう)を発症後、3日以内に抗ウイルス薬を服用します。その他、症状・合併症に応じて抗生剤などが用いられます。
水痘(みずぼうそう)の予防には予防接種が有効です。生後12ヶ月以上であって、水痘(みずぼうそう)にかかったことがない方(成人女性は非妊娠時に接種)が対象です。予防接種を希望される方は、医師に相談の上、接種してください。
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