更新日:2023年6月28日

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ダニ媒介感染症

ダニ媒介感染症とは、病原体を保有するダニに刺されることによって起こる感染症のことです。
人が野外作業や農作業、レジャー等で、これらのダニの生息場所に立ち入ると、ダニに刺されることがあります。
ダニがウイルスや細菌などを保有している場合、刺された人が病気を発症する場合があります。 

マダニ3(PDF) マダニ4(PDF)  

オズウイルス感染症について

 2022年初夏に茨城県で心筋炎で亡くなられた患者について、2018年に国内のマダニから初めて分離・同定されたオルソミクソウイルス科トゴトウイルス属に属するオズウイルス(Oz virus)による感染症と診断されたことが報告されました。オズウイルスのヒト感染例における発症例、死亡例は初めての報告であり、厚生労働省においては、引き続き、本ウイルスに関する情報収集や調査研究を実施し、適切な対応を行ってまいります。(厚生労働省HPより抜粋)

⇒オズウイルスについての詳細は、コチラ(厚生労働省HP)からご確認ください。

主なダニ媒介感染症

それぞれ厚生労働省のページに移行します。

マダニとは

   マダニ2 マダニ1

 ★マダニ対策、今できること(国立感染症研究所) (厚労省HP) 

★沖縄のいろいろなマダニ(沖縄県HP)

 マダニはダニの仲間で、野外に生息し、いろいろな動物の血を吸って栄養とします。食品や衣類・寝具に発生するダニなど、家庭内に生息するダニとでは種類が異なります。沖縄県でよく見られるダニの中で要注意のダニについては下記の通りです。

キララマダニの仲間

キララマダニの仲間は国内のマダニの中で最も大きく、5mm程度にまでなります。沖縄県には3種類のキララマダニの仲間が生息しており、その中で比較的よく見られるのがタカサゴキララマダニとカメキララマダニです。タカサゴキララマダニは北部や中部北側(恩納村・うるま市より以北)、八重山で確認されています。県内ではそれらの地域のイノシシやマングース、猫などの哺乳類に比較的よくついています。タカサゴキララマダニは全国的に人の被害報告が多く、沖縄県でもマダニ被害で最も多い種類になります。県外では本種からSFTSの病原体が見つかっており、県内でも要注意のマダニです。

チマダニの仲間

チマダニの仲間は種類が多いのですが、沖縄県の植生や動物でよく見られるのはヤマアラシチマダニです。ヤマアラシチマダニも北部や中部北側、八重山でよく報告されていますが、南部でも報告されていることがあります。イノシシやマングースなどの哺乳類についており、北部の犬や猫にも見られます。ヤマアラシチダニは人の被害が報告されていることや、県外では日本紅斑熱やSFTSの病原体が確認されていることから県内でも要注意のマダニです。

 

マダニに刺されないようにするには

草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する)、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくすることが大事です。
虫除け剤の中には服の上から用いるタイプがあり、補助的な効果があると言われています。また、屋外活動後は入浴し、マダニに刺されていないか確認して下さい。特に、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)などがポイントです。

マダニに刺された場合

吸血中のまだにに気が付いた際、無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまったりするおそれがあるので、医療機関(皮膚科)で処置(マダニの除去、洗浄など)をしてもらってください。また、マダニに刺された後、数週間程度は体調の変化に注意をし、発熱等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けて下さい。

参考サイト

厚生労働省:ダニ媒介感染症 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164495.html(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

お問い合わせ

健康福祉部 市民健康課 

〒904-8501 沖縄県沖縄市仲宗根町26番1号

電話番号:098-939-1212