すてきな仲間達 63

土いじりをとおして心と 身体の健康づくり

・畑さー倶楽部(はるさーくらぶ)・

「畑さー倶楽部」のみなさん
▲野菜づくりの話題で盛り上がる「畑さー倶楽部」のみなさん

 「暑い夏の太陽をいっぱいに浴びてすくすくと育つみずみずしい夏野菜を作ろう」と、市老人クラブ連合会の会員で構成している「畑さー倶楽部」(桑江常光代表)八人のメンバーたち。丹精こめて育てている自慢の野菜づくりにおける技術の向上と研究に励んでいる。
 同倶楽部では、毎月第一、第三木曜日に市老人福祉センターかりゆし園に集まりピーマンや茄子、うずら豆を栽培している「土いじりをとおして健康づくり、心の健康づくり、リフレッシュも含めた仲間づくりを目指しています」と目を輝かせながら話す代表の桑江さん。サークル結成のきっかけは、もともと市老連に農園があり園芸サークルが活動をしていたが、いつの間にかサークルがなくなり農園が放置されていたのを、今年の三月頃に四人位で毎日のように農園を耕作し、ジャガイモや大根を栽培し収穫したものを市老連の作品展に出品販売したのがきっかけという。ちょうど取材をした日はピーマンの収穫日、高温を好み気温や地温が低いと初期の生育が悪くなったり、花が落ちたりする。根を崩さず傷めないように苗を植えつけて、風で苗が倒れないように支柱を立てて大事に育てている。まるで我が子を育てるかのように。
 メンバーたちは何かと忙しい日常生活で、ゆったりと自分の趣味に費やせるサークルの時間を大切にし、仲間たちとの交流と野菜づくりを通して、畑(土いじり)の楽しさを若者たちにも伝えていきたいと話す。また、メンバーたちは「ここにはいろんな情報があり、皆さんからピーマンや茄子の育て方を習いながら苗に実がつくのが楽しみ」「仲間と一緒にやれば楽しく継続できることが良い」と口々に話す。
 今後のサークル活動については「農園で野菜を作るのは勿論ですが、つぎ木のやり方や人間と同じで野菜にも、モザイク病といった病気や病害虫についての講演会、竹やクバを使った実用的なバーキ(ざる)づくりも開催したい」と話す桑江さん。何事にも継続が大切。無理することなく楽しみながら気軽に参加できるサークルにしたい。と笑みを浮かべながら、今後の目標と意気込みを語った。

新鮮なピーマンを収穫するメンバーのみなさん
▲新鮮なピーマンを収穫するメンバーのみなさん

 

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職人のWAZA Vol.38

平良勇さん
工房名:TI.クラフト
職 種:家具製作(木工)
代表者:平良 勇
木工作品
住 所:沖縄市美里4-20-6
ブログ:http://ticraft.ti-da.net/

 去った五月二日に、リニューアルオープンした「TI.クラフト」。店舗の中は、木の暖かさ漂う心地よい空間が広がっている。
 代表の平良勇さんは製作に関して「きっちり作ることが一番のこだわり」と語った。基本的なことだが作品には責任を持ち、手抜きは絶対にしないという姿勢でいるという。また、すべてが手作業で機械では出来ないようなつくり≠用いるよう意識しているそうだ。本格的な家具はもちろん「乳歯入れ」などユニークな商品が並ぶTI.クラフト。気になる商品開発については、コンペに出品する作品等を製作する際に図書館に行ってヒントを得たりするという。
 元々、店舗の内装に携わる仕事の関係で木工に興味を持ったという平良さん。本格的に技術を学ぼうと、県の工芸指導所で技術を習得し、工房を構えて九年になる。「今まではイベントやコンペのみの活動だったが、今回店舗がOPENしたことにより、販路を広げていきたい」と話し、今後の展開が楽しみだ。

※このコーナーは5月号より「手しごとコーナー」からリニューアル致しました。

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