こどもたちの利益になる移管を

100人委員会が提言書を提出

 公立保育所法人移管(民営化)のガイドラインづくりに取り組んできた「沖縄市活性化100人委員会公立保育所法人移管(民営化)ガイドラインづくり部会」(吉葉研司部会長)がこのほど提言をまとめあげ、沖縄市活性化100人委員会委員長・幸喜良秀氏とともに6月3日、市長に提出した。
 同部会は保護者、保育士、研究者らが集まり昨年十二月末に発足。以来十一回に及ぶ会議を経て提言書をまとめた。移管に関するガイドラインが提言されたのは県内で初めて。吉葉部会長は「提言書の中で大切にしたのは、民営化は財政的に苦しいからではなく子どもたちによりよい保育を与えるためという考え。これを基本とし、選定のプロセス、決定から移管までのプロセス、移行後のプロセスの三つのステージに分けきめ細かな提言を行っている」と説明。また利用者が安心して移管を見守れるよう時間を費やして十分な説明責任を果たすよう求めた。
 提言書提出の際に幸喜委員長は「多くの市民の声がまとめ上げられた提言書。これがどう実行されていくのかこれから見張っていきます」と話すと、東門市長は「ガイドラインに盛り込まれたことを反映できるよう誠心誠意取り組んでいきたい」とこたえた。


▲11回に及ぶ会議を経てまとめ上げた提言書を市長に手渡す
100人委員会の皆さん

 

地域で連携して安心安全なまちづくりを

 −沖縄市・北谷町安全なまちづくり推進協議会−

 地域の安全は地域でつくろうと、五月二十五日、「沖縄市・北谷町安全なまちづくり推進協議会」が農民研修センターで開かれた。同協議会では「ちゅらさん運動」(ちゅらひとづくり・ちゅらまちづくり・ちゅらゆいづくり)を推進しており、ちゅらひとづくりではこどもや青少年の健全育成を、ちゅらまちづくりでは、犯罪に強い安全安心な生活空間を作ることを、ちゅらゆいづくりは安心安全のネットワークを作ることをそれぞれ目的としている。
 協議会では冒頭で安全なまちづくりに取り組んでいる個人や団体を表彰。続いて沖縄警察署から管内の犯罪傾向や内容、発生件数の推移などが報告がされたあと沖縄市、北谷町からそれぞれの「ちゅらさん運動」への取り組み状況報告などが行われた。また、今後も継続的に「ちゅらさん運動」を推進していくことや「ちゅらさん運動」ロゴマークの普及促進につとめることを全会一致で承認した。


▲安全なまちづくりに取り組む個人や団体が表彰された

 

高齢者の雇用機会と生きがいを創出し続けて二十五年

沖縄市シルバー人材センター設立二十五周年記念式典・祝賀会

 沖縄市シルバー人材センター(嘉陽榮憲理事長)が創立二十五周年を迎え、五月二十七日、NBCホールで記念式典と祝賀会を開いた。同センターは昭和五十九年に設立以来、働く意欲がある高齢者の雇用機会と生きがいの創出に取り組んでいる。昨年度は六七六人が会員登録、ダムや公園の管理業務、清掃作業、デイサービス事業などでおよそ二億九千万円の受託実績をあげている。また昨年十月にはコミュニティサロン「ゆんたくまちや」をパークアベニューにオープン、高齢者が気軽に交流出来る場を提供している。
 式典では、年に六回以上且つ十年以上継続して発注している企業や個人が表彰されたほか、十五年以上継続して就業している会員七人が表彰された。
 祝賀会には会員や関係者ら約四百人がつめかけ、同センターの発展を祈念しながら四半世紀の節目を祝った。


▲会場には多くの人がつめかけて創立25周年を祝った

 

認定全七件中、四件が市内事業者

−沖縄県産業振興公社 平成二十一年度ベンチャー企業育成連携事業−

 沖縄県産業振興公社が実施する「平成二十一年度ベンチャー育成連携事業」で認定事業者がこのほど決定。今年度の認定事業は全県で七件。そのうち四件が市内の事業者だった。認定者らは公社職員とともに六月十一日市長を表敬訪問、認定された喜びを語るとともに各事業についての説明と展望を述べた。
 同事業は同公社が各市町村と連携して昨年度から実施しているもの。独自のアイデアや技術を持つ県内で起業を目指すベンチャー企業を発掘し、事業化や事業継続発展ための支援を行うことを目的としている。また新規事業者支援の仕組みを作ることで県内企業の競争力を強化し、新たな雇用創出につなげようとしている。認定事業者には、創業準備室が提供されるほか、市町村インキュベーション施設への斡旋、専門家による助言指導、県外展開支援、市場調査費助成などの支援が与えられる。
 市内の認定者は次の通り。すぐにでも実現可能な「フロンティア認定」として、さとうきび粉末を利用した商品開発と事業化を提案した綱田誠さん。芸術創造の街「アートエリア」を築くビジネスインキュベーション事業を提案した秋友かんなさん。また、将来的に実現可能性がある「アドバンス認定」として、三六〇度パノラマ映像技術を用いたコンテンツサービス事業を提案した藁科邦利さん。パイロット養成のための座学シミュレーター訓練スクール事業を提案した玉那覇尚也さんがそれぞれ選ばれている。


▲公社職員と共に認定者らが市長を表敬
それぞれの事業について展望を語った

 


 わったーシマの放送局

 沖縄ラジオ『通称・オキラジ』開局

 ミュージックタウンに新たな情報の拠点


 民謡などの芸能文化や様々な市のイベント情報を発信し、町に活気を作り出していこうと沖縄ラジオ株式会社(通称『オキラジ』・親川正治取締役会長、石川静枝代表取締役)がミュージックタウン一階に開局、五月十五日開局セレモニーが行われた。
 オキラジは『わったーシマの放送局』をキャッチフレーズに、「文化(伝統・芸能・音楽)の伝達」を企業理念に掲げて放送をスタート。FM局としては市内で二つ目。式で石川代表は「芸能文化発信はもちろんのこと、イベントやこどもの国情報など地域密着の情報を提供する他、緊急災害時には24時間稼働し情報伝達手段としても役立ちたい」と話した。


▲市民に愛されるFM局を目指し、「オキラジ」放送開始

 

海外姉妹都市締結に多大な貢献

伊禮誠一氏へ感謝状を贈呈

 ワシントン州沖縄県人クラブ元会長の故・伊禮誠一さん=六月三日死去、享年(74)、への感謝状贈呈式が六月八日、市役所で行われ、東門市長から奥さんの節子さんへ感謝状が贈られた。
 東門市長は「伊禮さんの力なくしては海外姉妹都市との交流事業は始まらなかった。大きな力をいただいた」とお礼の言葉を述べた。
 節子さんは「微力ではあるが、主人ももっと頑張りたいと話していた。心残りだったと思うが、皆さんの気持ちを喜んでいると思う」と話した。
 伊禮さんは、本市とワシントン州レイクウッド市を結ぶ友好の架け橋を築き本市初の海外姉妹都市締結に多大な貢献をされた。また、両市の友情の絆を深め国際交流の進展にも寄与された。


▲贈呈式を終えて、奥さんの節子さんを囲み記念撮影が行われた


▲海外姉妹都市締結に貢献した
故・伊禮誠一さん

 

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