常設展「沖縄市の身近な自然」リニューアルオープン

 ■必見の価値ありです。今、郷土博物館が楽しい
  虫や水辺の生物、化石・岩石など資料八百三十二点を展示

 市立郷土博物館の第二展示室が四月十日、リニューアルされ、関係者らでオープニングセレモニーが行われた。
 展示内容の入れ替えは二十三年ぶりで、真栄城市教育長は「学校での学習に対応する形で新しい情報の更新を柱にリニューアルした」と話した。
 展示室は市の身近な自然を紹介。来場者の疑問に答える形で「沖縄市ってどんなところ?」「生活の中のこれはなあに?」「どこに行けば会えるの?」「この生き物は捕まえてもいいの?」など、解答を分かりやすく説明。ユニークな方法で資料等を展示している。また、知花グスク、泡瀬干潟、比謝川流域などのコーナーを設ける外、市内で採集した岩石、化石、生物標本、写真など八百三十二点が展示されている。
 地形や地質、昆虫など沖縄市の自然環境が一目でわかる展示の工夫がなされており、昆虫以外の節足動物の展示としては県内でもトップレベルだという。今、博物館が旬だ。


▲沖縄市の北部の森には天然記念物の生き物や貴重な鳥も見られる。この森は人間の手が入らないため、現在でも生き物がたくさん残された。次の世代にそのまま残したい貴重な環境だ。


▲ガラスケース内には、生き物がぎっしり詰め込まれている。ケースの外にある化石や岩石は自由に触れることができる。もっと詳しく知りたい人は、係に気軽に声をかけて下さい。


▲オリイオオコウモリは、血など吸わない、果物が大好きなグルメのコウモリ。果物や木の実の汁を吸うため、毎晩飛び回っている。食べカスも展示しているので、家の周りで「もしかして食べカス?」と思うものがあったら、展示室で比べてみよう。


▲遠い昔、沖縄にいたシカの化石と、今、泡瀬で見られる貝(奥)。展示している生き物たちは永久に保存され、「2009年の沖縄市にはこんな生き物がいた」という未来への資料にもなる。

 

人間でいうと百二十歳

キリンの高子(たかこ)長寿日本一に。

−沖縄こどもの国−

 沖縄こどもの国にいるアミメキリンの高子が五月十六日誕生日を迎えた。高子は一九七九年生まれで三十歳。キリンの平均寿命は二十歳と言われているなか、高子の年齢を人間に換算すると百二十歳になるという。高齢となった今もなお元気な姿を見せており動物園の人気者だ。高子は日本で飼育されているアミメキリンの中では三年前から最高齢と認められてきたが、先日札幌市内の動物園で飼育されていたマサイキリンが三十歳六ヶ月で死んだため、国内すべてのキリンの中で最高齢となった。
 高子の性格はおっとりした慎重派。これまでに十二頭を出産した理想のお母さんキリン。現在も二頭の娘キリンが同園で一緒に飼育されている。飼育担当者は「沖縄の温暖な気候が体にあっていることと、配合飼料以外にも飼育場周辺に自生する木や草をよく咀嚼して食べており、そのことが健康を保つ要因になっているのではないか」話す。
 こどもの国では九月の敬老の日前後の連休中に「ちゃーがんじゅーまつり」を開き高子の長寿を祝う予定。

キリンの高子
▲今でも毛づやの良い美人おばあちゃんキリンの高子

 

市指定文化財を新たに9件

貴重な財産を子や孫たちへ残そう

市教育委員会・郷土博物館

 市内にある文化財を保存・活用を図り郷土に対する認識を深め、文化の向上に資することを目的に、沖縄市教育委員会では、新たに九件を市指定文化財に指定した。四月九日には市役所で文化財の所有者らに指定書を交付した。これで今回の九件を含め、市指定文化財は合計二十一件になった。交付式で眞榮城教育長は「今後も地域と協力しながら、指定文化財を末永く子々孫々に残していきたい」とあいさつ。文化財の所有者を代表して泡瀬復興期成会の嘉手川会長が「祖先に感謝しながら子や孫に継承し、協力して維持管理に努めていきたい」と述べた。
 九件の指定文化財は次のとおり「池原十五夜行事」「登川碑」「上ヌ殿毛(イーヌトゥヌモー)」「古謝のビジュル」「古謝のビジュルにあるアコウの木」「泡瀬ビジュル」「上地のバーキ」「諸見里の旗スガシー」「諸見里の村旗」。

文化財指定書を交付された所有者のみなさん
▲文化財指定書を交付された所有者のみなさん

 

第十五回OFTサマーウェア展示発表会

サマーウェアで暑い夏を快適に

市ファッションタウン推進協議会

 OFTブランドを沖縄市から県内外へ発信していくことを目的に、市ファッションタウン推進協議会(大山久子会長)による「第十五回OFTサマーウェア展示発表会」が五月二十五日から二十七日までの三日間、市役所一階市民ホールで開かれた。
 知花花織事業共同組合など九事業所が参加し、紅型や琉球かすりなど伝統の手法を用いたかりゆしウェアや名刺入れ、ネクタイなど約百二十点が展示された。大山会長は「すべてオリジナルの作品で一点でも多く、沖縄の暑い夏を快適に過ごすためにも大勢の人に着てもらいたい。県内外にもOFTブランドをPRし、地場産業を大切にしたい」とあいさつした。
 東門市長は「個性と魅力を兼ね備えた持続力のある沖縄市ブランドを目指してほしい」と激励した。

様々なデザインのサマーウェア
▲会場には様々なデザインのサマーウェアが展示され多くの参加者が訪れた

 

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