特集・沖縄市・東海市中学生親善交流

 友好都市東海市中学2年生の沖縄体験学習

 人づくり心そだての貴重な体験を

 東海市の6校の中学2年生らが順次、沖縄市を訪れ
 市内中学生と交流

 昨年に続き今年も愛知県東海市(鈴木淳雄市長)の中学生約千人が六月六日を皮切りに順次、沖縄市を訪れた。これは、沖縄市と東海市の中学生が相互親善訪問をして、生徒・学校間の交流を深めるとともに、両市の自然・文化・歴史・産業について学習し、相互理解と広い視野を育てていこうというもので、東海市の目玉事業としてスタートした。


▲舞台で繰り広げられる出し物を楽しむ加木屋中学校の生徒たち(美東中学校より)

 同事業は、昭和六〇年の沖縄市教育委員会の旧横須賀町(現東海市)視察研修時の際、旧美里村との交流があった東海市との交流再開が話し合われ、昭和六二年度から中学生交流事業として実現された。
 交流事業は両市の中学の生徒代表が毎年、相互訪問をするという形で二十年以上続いていたが、昨年「これまで親善交流に参加した生徒たちは、沖縄で貴重な体験をし、大きく成長している」(鈴木市長)として、沖縄での体験学習の成果を高く評価。一部の生徒代表だけではなく、多くの生徒に貴重な体験をさせたいとの思いから市内の中学校六校の二年生全員の参加を決めた。
 今年も東海市の六校の市立中学校の二年生が六日から二十七日にかけて順次沖縄入り、三泊四日の日程で沖縄市や渡嘉敷島、糸満市などで自然体験や平和学習、学校間交流事業などを行った。
 六日に同事業の一校目の訪問校として来県した加木屋中学校(鹿嶋勉校長)二年生の百六十人は九日、美東中学校(神谷稔校長)を訪問、交流した。
 美東中の吹奏楽演奏で加木屋中学の生徒達が入場すると美東中学校の生徒達が「全校を挙げて待っていました。美東中は自然にも恵まれた地域にあり、東海岸や泡瀬干潟などがあります。スポーツも盛んで空手は全国大会で三連覇を達成しています」と学校紹介を行い、その後、空手や琉舞を披露。また、市の「こどものまち宣言」を合唱した。
 加木屋中学校は「言葉をみがく」を目標として「平成の小町、平成の芭蕉になろう」をスローガンに短歌や俳句づくりに力を入れている。美東中学校へ生徒達の俳句を贈呈。そのあと、コントや漫才の出し物を披露、会場から大きな笑いが起こった。さらに、両校交えてレクリエーション○×クイズが行われ、生徒達は、すっかり打ち解けて楽しい交流に、最後は会場全員のカチャシーで交流会を閉じた。加木屋中の生徒が「たくさんの出し物で沖縄の心が伝わった。空手は気持ちが引き締まり、琉舞は初めてで感動した。沖縄の温かい心に触れることができ、すばらしい交流ができた。県大会や全国を目指して空手も頑張ってください。また、東海市にも来てください」と感想を発表した。


▲美東中学校の吹奏楽演奏で出迎え、有意義な
交流が始まりました

▲加木屋中学校の生徒たちの入場、大きな拍手で
出迎えました

▲沖縄の芸能伝統、琉舞を披露。感動的だったとの
感想があった

▲全国三連覇の空手の型を披露、真剣な眼差しで
見入っていました

▲舞台に上がり、みんなで一緒にカチャシーで
フィナーレ

 

▲加木屋中学から俳句が
プレゼントされた

 

▲加木屋中学校の漫才の出し物は会場から大きな
笑いを誘った

▲交流会の終わりが近づく頃にはすっかり
仲良しに、みんなで記念の写真を

▲「沖縄市の花は?」「バラ?」○×クイズで、
すっかり打ち解けました

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 いちゃりばちょーでー

 平和・文化・友情の大切さを学んだ

 第二回「東海市・沖縄体験学習」が六月九日を皮切りにスタートした。東海市の中学生らは初日、渡嘉敷島へ渡り、キャンプファイヤーや海洋研修、星空観察などの学習を行い、三日目は平和学習として、ひめゆりの塔や平和記念資料館などを見学した。最終日は学校間交流として市内の各中学校を訪れ生徒同士の交流を行った。交流の様子を写真で紹介する。


▲交流会ですぐに仲良しに、サーターアンダギーを手に、はいパチリ(コザ中学校より)


▲それぞれのふるさと紹介に聞き入る生徒たち

 十五日に三校目の訪問校として来市した上野中学校百四十二人はコザ中学校を訪れ、交流した。上野中学校の生徒達が入場すると、コザ中学校の米須良成校長が激励のあいさつ「常夏の島、亜熱帯の島、青い海、青い空、さんご礁の島を誇る沖縄県の印象はいかがだったでしょうか。沖縄は去る第二次世界大戦で、唯一地上戦があり、十万人以上の民間人が尊い命を失いました。六月二十三日の慰霊の日の正午には、県民がこぞって一分間の黙祷を捧げ、御霊の供養を行い永久の平和を誓います。皆さんもこれを機会に日本や世界の平和を祈り、そして、自分自身の心の中に平和の灯火を永遠にともし続けて下さい」と話した。
 交流ではコザ中学校の生徒達が三線や空手、ダンスを披露。軽快にテンポよく踊るダンスに会場から大きな拍手が送られた。
 上野中学校(石田孝校長)はスクリーンでふるさと紹介を行い、鉄と欄の街であることや、ふきの栽培が盛ん、また、あいさつ運動や残菜0を目指すなど学校紹介も行った。
 生徒達は各グループに分かれ、自己紹介やゲームなどで楽しんだ。PTAの手作りのサーターアンダギーや黒糖くずもちなどのプレゼントもあり、生徒らは早速ほお張り、おいしいを連発していた。また、市防犯協会からペットボトルのふたを利用して作ったエイサー太鼓のホルダーが上野中の生徒達に贈られた。
 交流の間で生徒達はすっかり打ち解けて、冗談をいいながら楽しいひと時を過ごした。


▲コザ中学の生徒たちの軽妙なダンスに会場からは
大きな拍手が


▲各グループに分かれて
ゲームを楽しんだ

  
▲三味線を披露するコザ中学の生徒たち


▲あっカメラが来た。はい、ピース。女子生徒は
友達になるのが早い


▲「学校ではどんな遊びが流行ってるの」打ち解けて
冗談話しも出ました


▲「これ、おいしいね」「彼氏はいるの」いろんな
話しが飛び出した交流会


▲各グループに分かれてサーターアンダギーを
ほお張りながら自己紹介も


▲有意義な時間を過ごした交流会、いつか
良い思い出に

 


▲また、どこかで会えるといいね、記念に写真を


▲生徒代表あいさつをする
コザ中学の中根智泰君



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日時 学校名 参加生徒数
(クラス数)
今年度
受入校(案)
前年度受入校
6/9(火)9:40 加木屋中 160(5) 美里中 美里中
6/11(木)9:40 横須賀中 290(9) 美里中 沖縄東中
6/15(月)9:40 上野中 142(4) コザ中 宮里中
6/17(木)9:40 平洲中 132(5) 安慶田中 山内中
6/22(月)9:40 富木島中 166(5) 沖縄東中 美東中
6/30(火)9:40 名和中 127(4) 宮里中 越来中
 ▲今年度の交流日程
 今年は千十七人の生徒たちが沖縄市を訪れた

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