No.2 |
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交通死亡事故は週末に多発 夜間の事故が増加 |
平成十三年版の交通白書によると交通事故率の九州・全国との比較では、鳥取県、島根県に次いで発生件数は少なく、死者数については七番目に少ない。 |
交通事故率を全国及び九州と比較した結果は次の通り。 |
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@人口10万人当たりの事故率 |
人口10万人当たりの事故率は、死者、負傷者とも全国・九州より低率である。 |
区分\事故率 |
人口10万人当たりの事故率 |
死 者 |
負傷者 |
沖縄県 |
5.8 |
457.6 |
九 州 |
6.9 |
989.5 |
全 国 |
6.9 |
927.8 | |
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A自動車1万台当たりの事故率 |
自動車1万台当たりの事故率は、死者、負傷者とも全国・九州より低率である。 |
区分\事故率 |
自動車10万台当たりの事故率 |
死 者 |
負傷者 |
沖縄県 |
0.8 |
62.7 |
九 州 |
0.9 |
129.2 |
全 国 |
1.0 |
131.6 | |
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B免許保有者数1万人当たりの事故率 |
免許保有者1万人当たりの事故率は、死者、負傷者とも全国・九州より低率である。 |
区分\事故率 |
免許保有者数 1万人当たりの事故率 |
死 者 |
負傷者 |
沖縄県 |
1.0 |
80.2 |
九 州 |
1.2 |
167.2 |
全 国 |
1.2 |
156.3 | |
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魅力あるバイク、車だからこそ 危険も大きい 〜圧倒的に多い若者の事故〜 |
夏休みなどで仲間や家族と一緒に出かける機会の多い七・八月は、悲惨な交通事故に巻き込まれやすい時期でもある。年間の交通事故死者数が減る一方で、依然として高い割合で推移しているのが、前途ある若者や子どもの交通事故死である。 |
ここでは平成十三年版交通白書から交通事故に関する統計上の数字を紹介する。 |
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○二輪車の事故 |
バイク乗車中の交通事故で亡くなる人のうち、圧倒的に多いのは十、二十代の若者である。交通安全教育の普及などにより死者数は年々減ってきてはいるものの、それでも毎年多くの若者が命を落としている。若者にとってバイクはとても魅力的な乗り物だが、その分、操作を一歩間違えると、大きな危険が待ち受けているのもたしかだ。 |
県内の二輪車の事故の事故の概況を見てみると、二輪車の事故(原付を含む)は、前年に比べ死者は五%(一七・九%)減少したが、発生件数は二百九件(一四・八%)で負傷者は二百十五人(一五・九%)と増加した。 |
高校生を含む若年層(十六歳〜二十四歳)の二輪車関連事故は八百二十五件(全二輪車関連事故の五〇・八%)である。 |
道路形状別では、交差点での事故八百七十三件(五三・七%)、道路線形別では、直線の平坦直線部分での事故千三百五十四件(八三・三%)が最も多く、カーブでの事故は百四十七件(九・〇%)となっている。 |
二輪車が第一当事者の違反別では、最高速度違反と安全運転義務違反による事故が三百六十七件で、全体の七九・四%を占めている。職業別では、サービス業が百二十七件(二七・五%)と最も多く、次いで高校生の八十一件(一七・五%)となっている。免許経過年数別では、一年未満の者による事故が百九件(二三・六%)で最も多く、無免許等が三十二件(六・九%)であり、両者で三〇・五%を占めている。事故類型別では、車両相互が百九十九件(四三・一%)、二輪車単独が百三十九件(三〇・一%)、人対二輪が百二十四件(二六・八%)となっている。 |
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●二輪車事故の発生状況(関連事故)
車種別(排気量)\区 分 |
発生件数 |
死者数 |
重傷者数 |
軽傷者数 |
小型二輪 |
251cc以上 |
248 |
15 |
66 |
226 |
軽二輪車 |
126cc 〜250cc |
156 |
|
30 |
146 |
原付二種 |
51cc 〜125cc |
252 |
4 |
54 |
225 |
原付一種 |
50cc以下 |
969 |
5 |
137 |
857 |
合 計 |
1,625 |
24 |
287 |
1,454 | |
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○交通三悪による事故 |
交通三悪による事故のうち、酒酔い運転は前年に比べて発生件数で一件(三・一%)、負傷者は二十人(七七・〇%)増加したが、死者数は一人(六・七%)減少した。最高速度違反による交通事故は、発生件数で十三件(三八・二%)、死者数で一人(七・七%)、負傷者九人(二五・〇%)減少した。 |
無免許運転は、発生件数三件(三・〇%)、負傷者は十三人(一〇・七%)で、それぞれ増加したが、死者数の増減はなかった。交通三悪の曜日別では、月曜日十一件、日曜日、水曜日十件の順となっている。 |
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●酒酔い運転
年別\区分 |
発生件数 |
死者 |
負傷者 |
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死亡事故 件数 |
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重傷者 |
平成13年 |
33 |
13 |
14 |
46 |
12 |
平成12年 |
32 |
15 |
15 |
26 |
6 | |
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●最高速度違反
年別\区分 |
発生件数 |
死者 |
負傷者 |
|
死亡事故 件数 |
|
重傷者 |
平成13年 |
21 |
10 |
12 |
27 |
8 |
平成12年 |
34 |
12 |
13 |
36 |
13 | |
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●無免許運転(内数)
年別\区分 |
発生件数 |
死者 |
負傷者 |
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死亡事故 件数 |
平成13年 |
100 |
6 |
7 |
134 |
平成12年 |
97 |
5 |
7 |
121 | |
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○高校生の事故 |
高校生の事故は、前年に比べて発生件数が十四件(四・三%)、死者は二人(四〇・〇%)、負傷者は三十一人(一〇・四%)がそれぞれ増加した。曜日別の発生は、日曜日が五十八件(一七・〇%)で最も多く、次いで金曜日が五十六件(一六・四%)となっている。 |
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●高校生の状態別死傷者数
状態別 \ 区分 |
死 者 |
負傷者 |
死傷者計 |
自動車 |
運転中 |
|
14 |
14 |
同乗中 |
3 |
43 |
46 |
二輪車 |
運転中 |
2 |
179 |
181 |
同乗中 |
2 |
41 |
43 |
自 転 車 |
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28 |
28 |
歩 行 者 |
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23 |
23 |
計 |
7 |
328 |
335 | |
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若者に事故が多いのは、この年代はスピード指向が強く、運転経験が少ないにもかかわらず自分の技術や能力を過信して無謀な運転をしがちなことからくると思われる。夏休みともなると、学校生活から解放され、バイクで遠出をしたり深夜・早朝まで運転したり、スピード、解放感にひたる若者も少なくはないだろう。しかし、魅力あるバイクだからこそ危険も多いということを常に肝に銘じておこう。 |