■広報 おきなわ
12月号 NO.534

 

比屋根自治会

 街区公園建設実現で地域を盛り上げる

 

 比屋根自治会(宮里和夫会長)は、自治会行事が盛んで、なかでも9月の納涼祭り、11月の敬老会、1月の新春マラソン・餅つき大会・綱引き大会は、こどもから高齢者まで幅広い世代で賑わっている。
 第1金曜日には、気軽に自治会に足を運んでほしいと生きがいデイサービスの後の「ゆんたく会」で、自治会よりジューシーとゆし豆腐を提供し、約30名の高齢者が交流を行っている。
 また、宮里会長が長年要望している街区公園建設の予定地が決まり、早期実現に期待が高まっている。
 宮里会長は「街区公園の予定地が自治会や比屋根小学校の近くなので、高齢者が運動を行ったり、こども達が遊ぶ様子を自治会から見守ることができる。公園に来る人達に、気軽に自治会へも足を運んでいただくことで世代間の交流を増やし、地域の活性化や自治会への加入率増加につなげることで、地域を盛り上げていきたい」と話している。

℡ 098-932-8950

   

▲人気のゆんたく会の様子(比屋根自治会提供)

 

嘉間良自治会

 伝統の継承が未来を創る

 

 嘉間良自治会(普久原つよし会長)は、世帯数は少ないが、昔から住み続けている元気な高齢者が多い地域だ。公民館前には、中心市街地循環バスのバス停があり、自然と高齢者やこどもが集まりにぎやかになる。
 数ある行事の中で、もっとも古い行事は、40年近く続いているとぅしびーいわい(生年合同祝い)で、毎年2月、73歳と85歳になる方を合同でお祝いする。公民館の壁には、これまでのお祝いの写真がずらりと並んでおり、嘉間良の歴史と地域の絆を感じることができる。また、毎年8月の恒例行事となっているバスツアーもある。今年はハリウッド映画で有名な浦添市の前田高地へ行ったとのこと。
 会長に就任して3年目となる今年、普久原会長は「今年は4世帯加入者が増えた。少しでも加入者を増やしていきたい。ただ、気負いすぎず、限られたマンパワーで地域のために出来ることをこれからも継続したい」と話した。

℡ 098-938-1551

   

▲バスツアーで行った前田高地にて
(嘉間良自治会提供)
 
 

今月のヒストリート

 

 ヒストリートがゲート通りへ移転オープンしてから早4か月。12月11日から始まる企画展は「コザ暴動」です。
 「コザ暴動」とは、米軍統治下の1970年12月20日の未明、胡屋の軍道24号(現在の国道330号)で起きた米兵と沖縄人男性の接触事故をきっかけに集まった群衆が、米軍関係車両約80台を焼き討ちした事件です。
 約一週間前には、糸満で起きた米軍車両による主婦轢殺事件が「無罪判決」をうけたこともあり、米軍からの沖縄人に対する抑圧、差別、人権軽視などの民衆の不満が一気に沸点に達したものだといわれます。
 しかしながら、米軍車両を焼き討ちするなかで、顧客である米国人の車両を被害に遭わないように隠す店主や、扇動と抑止を繰り返す繁華街の女性の姿もあったといいます。また、騒動を抑止するためにMP(アメリカ軍憲兵)だけではなく、琉球警察やゲート侵入を阻止するために琉球人保安警備隊(沖縄人ガード)が動員されました。基地の門前町であるコザで起きたこの事件は、様々な立場での葛藤があったことが想像に難くありません。
 本企画展では、「コザ暴動」の背景やその後の影響などについて、証言や写真など諸史料等を展示しております。
 ぜひお越しください。

   
黄ナンバーを目印に米軍関係車両を見分けたという。

市史編集担当/℡:929-4128(直通)
ヒストリート/℡:929-2922