与儀自治会
御願行事を重んじ、伝統を引き継ぐ地域

　与儀自治会（仲宗根昇（のぼる）会長）は先祖を敬うことを重んじている地域で、多くの御願（うがん）ごとが引き継がれている。 与儀自治会が取り組んでいる主な御願行事として、無病息災を祈るシマカンカーや五穀豊穣と子孫繁栄を祈願するウマチー、古くからある井戸に祈りを捧げる井御願（かーうがん）、神御清明（かみうしーみー）や慰霊祭、獅子御願エイサー（旧暦７月17日）などがあり、年間を通して約10回開催している。 与儀自治会の地域内には大城（うふぐすく）墓とヌール墓、仲加（なーか）墓の３つの墓があり、区民のほか市内外の与儀出身者が御願をするために訪れる。
　与儀自治会内では近年マンションやアパートが建築されており、転入世帯数は増加しているものの自治会加入数は増えず、自治会の運営に苦慮している。
　今後は、新しく居住する世帯に自治会への加入を促し、また自主防災組織を起ち上げることで、区民の安全を守り、安心して暮らせる地域づくりを進め、区民同士の繋がりを強めていきたいと仲宗根会長は話している。

電話：９３３─２５９６

慰霊祭の様子（与儀自治会提供）

住吉自治会
地域を支える3つの会

　住吉自治会（久場良孝会長）では昔ながらの行事を大切にしており、女性の会を中心に老人会、OB会（元青年会メンバー）が全ての地域活動を支えている。
　女性の会が腕によりをかけたジューシーを参加者に振る舞い人気行事となっているのが、例年11月開催の「ジューシー会」で、火の用心を呼びかけるカママーイ（旧暦10月1日）と、仏壇や火の神に雑炊を供えるトゥンジージューシー（旧暦11月19日）を兼ねて、40年以上継続して行われている。 そのほか、7月に行われる盆踊りや10月のピクニックを心待ちにする人も多い。
　久場会長は「昔はこども会のメンバーが成長し、青年会または女性の会へとスムーズに移行していたが、現在は自治会員が減って、世代交代がうまくいっていないため、地域の発展に繋がりにくくなっている。 子ども会と青年会の復活を心から願い、そのために努めていきたい。若い世代は地域について関心を持ち、行事などに率先して参加してほしい。まずは交流の場、憩いの場として気軽に公民館を利用してほしい」と話している。

電話：９３７─４６３１

ジューシー会に集う地域住民（住吉自治会提供）