すてきな仲間達 128

宮里絵画サークル遊画（ゆうが）

描画の難しさと魅力を楽しむ

宮里絵画サークル遊画のメンバー

　今回は宮里公民館に集まり、和気あいあいとゆんたくを楽しみながら絵を描いている『宮里絵画サークル遊画』（世話役：宮城紀男）を紹介する。
　サークルは、宮城さんの呼びかけにより宮里公民館で開催された絵画教室の受講者をメンバーに、昨年8月に結成された。サークル名の『遊画』は遊ぶように楽しみながら絵を描くという意味が込められている。ゆんたくが大好きなメンバーだが、絵を描き始めるとガラリと様子が変わり集中して描いている。メンバーの大半は60歳以上で、サークルに入るまで絵を描いたことのない方ばかりだが、宮城さんは絵を描き始めるのに年齢は関係ないと話す。サークルは、結成して1年余りと日が浅いが、メンバーは活動日以外にも絵を描き続けてきたため、腕はかなり上達しているそうだ。
　サークルでは静物画（植物や物など動かないものを描いた絵）や風景画を自由に描いており、指導役はサークル結成のきっかけとなった絵画教室で講師を務めた仲本潤一郎さんが担っている。仲本さんは「僕もプロではないから指導者ではなくメンバーの一人だよ」と謙遜するが、こどもの頃から絵を描いているベテランで、沖展の入選経験もあり、メンバーには頼もしい存在となっている。仲本さんは小学校の頃からスケッチブックを片手に名護まで足を延ばして絵を描いていたそうで「コンクールで入賞し、学校の朝礼で発表された時はとても嬉しくて、今でもよく覚えている」と話す。サークルでも宮城島などの身近な離島や県内各地の城跡を訪ね、絵を描いているそうだ。仲本さんは「絵を描き続けていると必ず壁にぶつかるが、それでも書き続けた人だけがレベルアップすることができる。そんな時、僕は風景を見に行くよう勧めている。風景から受けた感動を絵に込めることで良い作品ができる」と語る。宮城さんは「楽しんで絵を描くことをモットーとしているが実際に絵を描いていると、その難しさを痛感させられる。そのような中、イメージどおりに描けた時には大きな達成感を得ることができる」と絵を描くことの魅力を話す。メンバーは日々、作品制作に励んでおり、今後は展示会を開きたいと考えているそうだ。メンバー達はこれからもマイペースで絵を描いていく。

●宮里絵画サークル遊画では会員を募集しています。入会希望の方は活動日に直接、宮里公民館にお越し下さい。見学も可能です。

対象／どなたでも
活動日／毎週木曜日　午後1時〜3時
活動場所／宮里公民館

野菜・果物のデッサンをするメンバー