沖縄市農業委員16人決まる

農業委員会選挙の当選証書付与式

 任期満了に伴う沖縄市農業委員会委員選挙が行われ、3月12日に市役所で当選者16人に対し、当選証書が付与された。
 農業委員会は、地域の農業者の代表として選挙委員16人と選任委員6人で構成される組織で、農地法に基づく農地の売買や賃借の許可、農地転用案件への意見具申(ぐしん)などを中心に農地に関する事務を執行する行政委員会となっている。選挙委員の選挙は3年ごとに行われ、市在住の20以上の農業者の中から公職選挙法に準じて選ばれる。
 当選した委員は届順に、島袋秀光(しまぶくろひでみつ)、池宮城盛基(いけみやぎせいき)、仲村 学(なかむらまなぶ)、知念正光(ちねんまさみつ) 、宮里健一郎(みやざとけんいちろう)、名幸正行 (なこうまさゆき)、平良朝順(たいらちょうじゅん)、喜名兼孝(きなけんこう)、島袋博(しまぶくろひろし)、島袋孝栄(しまぶくろこうえい) 、川上淳一(かわかみじゅんいち)、比嘉勇(ひがいさむ)、大宜味榮夫(おおぎみしげお)、屋宜文(やぎあや)、仲宗根光夫(なかそねみつお)、仲宗根正人(なかそねまさと)の16人(敬称略)。

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当選証書を付与された農業委員たち

活動作品を一堂に展示・即売

第40回沖縄市老人クラブ作品展

 沖縄市老人福祉センターかりゆし園を会場に2月22日と23日の二日間、第40回沖縄市老人クラブ作品展(沖縄市老人クラブ連合会主催)が開催された。
 今回の展示会も「沖縄市生きがい事業作品展」との合同開催となり、会場には老人クラブや沖縄市生きがい事業の活動で作られた工芸、絵画、書道、写真、盆栽、生花、手作りおもちゃなど、多様な作品が展示された。かばんや編み物、工芸品、花、農産物などの即売コーナーも人気を集め、多くの来場者が品物を買い求めた。その他にも手芸の体験コーナーや市老連資金造成バザーなども設置され、会場は大勢の来場者で賑わった。同展示会は老人クラブの活動で制作・生産した作品を展示することで市民に活動への理解を求めるとともに、会員の交流と活動の充実を図る事を目的にしている。

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力作に見入る来場者

越来小の優勝旗が返還される

70年ぶりにアメリカから

 第2次世界大戦以前に使用されていた越来小学校の優勝旗が2月14日、アメリカ合衆国オクラホマ州在住の男性から在沖米国総領事館を通して約70年ぶりに返還された。
 優勝旗は第2次世界大戦中にサイパンで従軍したアメリカ人男性が持ち帰ったもので、男性はすでに亡くなっており、返還を望む息子から相談を持ちかけられた在沖米国総領事館が優勝旗に記された「越来小學校」の文字を手掛かりに越来小学校を探し当てた。男性が沖縄に立ち入った記録は無く優勝旗を入手した経緯は不明。生前に男性が丁寧に扱っている様子を見ていた息子が大切に保管していたため、70年以上前に作られたものとは思えないほど保存状態が良い。越来小学校区で行われていた地区対抗の陸上競技大会で使用されていたとみられ、昭和13年から18年に優勝した胡屋地区や越来地区のペナントが結び付けられている。
 1月にアメリカの日本国総領事館から越来小学校に優勝旗の写真と確認を求める手紙が届いた事から江洲校長は調査に乗り出した。しかし越来小学校は昭和20年に戦争で焼失しているため優勝旗が越来小学校の物である事を確認できる資料が残っておらず、江洲校長が当時の様子を知るお年寄りに相談したり市役所の資料を調べたりした結果、市役所の市史編集担当が保管している資料の中から昭和16年の陸上競技大会で優勝した胡屋地区の集合写真に優勝旗が写っているのを発見した。江洲校長は「旗はこども達に地域の歴史を伝える大切な財産。
 大勢の方の協力で返還が実現し感謝している」と話した。

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マグルビー在沖米国総領事から優勝旗を受け取る江洲校長

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