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祓(はら)いの芸能で世果報(ゆがふ)を招く

胡屋・仲宗根共有会獅子舞道じゅねー

 毎年旧暦の7月17日に行われている胡屋きょうゆう会と仲宗根共有会による伝統行事「獅子舞道じゅねー」が8月23日に同地域で行われた。
 胡屋う神(かみ)屋を出発した獅子には、大勢の区民が同行し、三線や太鼓、鉦(かね)などを鳴り響かせながら胡屋と仲宗根地域を練り歩いた。獅子の行く先々には観客が集まり、獅子が勇ましく練り歩く様子を楽しんだ。また、獅子に噛まれると魔除けになると言われており、こども連れも多く見られた。胡屋・仲宗根共有会の獅子舞は160年の歴史がある伝統芸能で、悪霊を祓い、五穀豊穣と地域の繁栄をもたらすと言われている。

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獅子にかみつかれ絶叫するこども

市役所でウンケー・ウークイ

旧盆行事で無縁仏を供養

 旧盆期間の8月19日から21日までの3日間、沖縄の伝統行事である「ウンケー」や「ウークイ」が沖縄市役所2階にある仏壇でも行われた。21日に行われた「ウークイ」では、ご馳走の入った重箱や果物、お酒のほか、こどもの御霊のためのお菓子も供えられた。「ウークイ」には市長をはじめ、市の職員が参加し、線香をあげ手を合わせ、ウチカビ(紙銭)を燃やした。
 沖縄市役所での旧盆行事は旧コザ市時代に、当時の市長だった大山朝常氏の指示で始まったものと言われており、40年以上の歴史がある。

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仏壇に手を合わせる東門市長

沖縄市から初受賞

成田山全国競書大会

 書道を通じて日本の未来を担う青少年に心の安らぎを与え、豊かな情操を養うことを目的として行われた第29回成田山全国競書大会でコザ中学校3年生の大城碧衣(おおしろあおい)さんが日本の内閣総理大臣賞にあたる、中国の蘭亭新星賞を受賞した。沖縄市では初めての受賞である。この大会は、日本全国と中国から応募があり、日本・中国ともに15人が特別賞や優秀賞に選出される。大城さんも含め日本の受賞者15人のうち、14人は8月に行われた日中友好少年少女書道交流団として中国へ行き、中国の受賞者と席書交流などを行った。

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仲松教育長に喜びの報告を行ったコザ中学校3年生の大城碧衣さん(中央)

ねらいを定めて投球!

第7回ペタンク大会開催

 近年、普及が進んでいるペタンク競技を高齢者の健康づくりに活かし、介護予防に役立てようと第7回ペタンク大会(沖縄市老人クラブ連合会主催)がかりゆし園多目的広場で開催された。
 ペタンクはビュットと呼ばれる小さなボール(目標球)をめがけ、手のひらサイズの鉄球を投げ、ビュットとの距離を競い合うスポーツである。すでに投げられた鉄球やビュットに鉄球をぶつけて動かすことで状況を変えることもできる。大会には35チーム105人の選手が参加し、暑い日差しのなか鉄球を投げ、すがすがしく汗を流した。

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笑顔で鉄球を投げる選手

みんな仲良く平和に

オリジナル絵本読み聞かせ

 車いす生活をしている娘(平良未来(みく)さん)と友達との交流で感じたことを絵本と紙芝居にして自主出版した母親の當間綾乃さんが、8月27日、児童センターで「読み聞かせ」を行った。紙芝居は『シーサーの大切な友だち』という題名で、人はそれぞれ違った個性があっていい。そしてみんなが仲良くすることで世界が平和になっていくという内容。物語は當間さんが考え、絵は画家の木村義文(きむらよしふみ)さんが、絵本の文字を未来さんと同じ小学校の小底(こそこ)さやさんが書き、絵本の題名を未来さんの同級生の神俊介(じんしゅんすけ)君が考えるなど、みんなの力を合わせて制作された。

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完成した絵本は市内の全小学校と美咲特別支援学校、泡瀬特別支援学校に寄付される

学校給食にマンゴー

ゆいまーる会からマンゴーのプレゼント

 市内若手マンゴー生産者で組織する「ゆいまーる会」から学校給食にと8月30日にマンゴー80キロが無償で提供され、小中学校11校の児童が学校給食でマンゴーを味わった。
 学校給食へのマンゴー提供は、沖縄市がマンゴーの生産拠点であることをピーアールし、食育と地産地消の推進を目的に平成22年度から行われており、宮里小学校では、生産者の上江洲学(うえずまなぶ)さんが4年2組を訪れ、丹精を込めて作ったマンゴーについて説明した後、児童たちは給食で提供されたマンゴーを使用したフルーツヨーグルトをおいしく頂いた。

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生産者の上江洲さんと一緒に給食を食べる児童たち

比屋根湿地を身近に

県港湾課よりハンドブック贈呈

 比屋根湿地を身近に感じ、湿地の歴史や動植物の活動に親しんでもらおうと、沖縄県港湾課が作成した『比屋根湿地生き物ハンドブック』が市内16校の小学校に贈呈されることになり、9月6日、県港湾課の職員が比屋根小学校を訪ねハンドブックを贈呈した。
 比屋根湿地では、渡り鳥も含め26種の鳥類、ミナミトビハゼなどの23種の魚類や32種の甲殻類といった多様な生き物を観察することができる。ハンドブックでは、それらを写真入りで紹介し、また比屋根湿地の歴史や、湿地が水をきれいにする仕組みなどが紹介され ている。

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県港湾課より、比屋根湿地に生息する動植物を紹介したハンドブックが贈呈された。

パタカラ体操でお口元気

農民研修センターで実践(じっせん)講習会

 沖縄市農民研修センターで9月3日に、宮川つとむ氏とさとう千恵氏を講師に、平成25年度介護予防普及啓発事業「お口元気体操講習会パタカラ体操の実践」が行われた。
 パタカラ体操は、舌や唇と、その周りの筋肉が鍛えられる「パ」「タ」「カ」「ラ」の発音をすることで、噛む力や飲み込む力の衰えを予防する体操である。講習会では、パタカラ体操を童謡にのせて行う方法を考案した宮川氏による講演が行われ、70代で歌手デビューし、80代の現在でも現役歌手であるさとう氏と参加者が、童謡の歌詞を「パ」「タ」「カ」「ラ」に変え、一緒に歌った。

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童謡を歌うさとう氏と参加者

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