神奈川の高校生が広報紙作りを体験

栄光生が沖縄の文化を学ぶプロに一日密着体験

神奈川県栄光学園の二年生が修学旅行で沖縄を訪れ様々な文化を体験した。同学園の修学旅行は体験型のプログラムになっていることが特徴だ。このページは「広報おきなわ」の取材体験をした中島祐樹君が、現場の様子を写真に収め、体験者の話を聞き取り、文章を書き、つくりあげたものである。

ガラス体験ではオリジナルグラスを制作した
▲ガラス体験ではオリジナルグラスを制作した

料理体験で鳥をさばく生徒達
▲料理体験で鳥をさばく生徒達

修学旅行で沖縄を訪れた神奈川県栄光学園の生徒達が、沖縄の芸能や工芸、料理など様々な体験をした。日頃忘れている自然の恵みのありがたさを感じることを目的としたサバイバル料理教室には十八人の生徒が参加した。教室では沖縄そばづくりが行われ、生徒たちはダシをとり、具としても使う鶏肉を用意するために、生きた鶏を追い立てて捕まえ、頭を切り落とし、羽をむしって解体する一連の作業を全て自分達で行った。また、そばも強力粉をこねる段階から体験した。作業は朝から分担して行われたが、沖縄そばが出来上がったのは午後四時だった。参加した生徒は「鶏が頭を切った後もけいれんして震えている姿を見て怖くなったが、自然の恵みに感謝したい」と語った。一方で、ガラス作り教室には五人の生徒が参加し、オリジナルグラスを作った。ここでは種ガラスというガラス細工のもとを筒状の棒につけて色ガラスで着色し、息を吹いてガラスをふくらませ棒を回しながら形を整える一連の工程を体験した。参加した生徒は「ガラス作りの工程を一から学べてとても有意義だった」と語った。

栄光祭の様子を写真に納める中島君
▲栄光祭の様子を写真に納める中島君

コザ栄光祭開催

高校生と商店街がつくるまつり

体験で習った三線演奏を披露する生徒達
▲体験で習った三線演奏を披露する生徒達

トリのエイサーで会場の熱気は最高潮に
▲トリのエイサーで会場の熱気は最高潮に

体験学習を終えた生徒たちの発表と地域交流の場である「第四回コザ栄光祭」が銀天街まつりとコラボして行われた。イベントはコザ栄光祭実行委員の生徒たちが、修学旅行前から銀天街の青年団と連絡を取りあい準備してきた。当日は、司会進行のほか毎年恒例となっている肉まんの販売や鉄道模型の展示などを行った。

コザ栄光祭は一日その道のプロから教わった技術の発表の場でもある。商店街に設置されたステージでは琉球舞踊の女踊りや空手の形・基本動作の演武、三線の演奏などが行われ、祭りに訪れた人たちを楽しませた。その他にも、コザの風景の写真を撮り歩き、来場者に審査してもらうコザグラフコンテストや工芸体験で作った作品の発表なども行われた。祭りの最後には、安慶田青年会に教わったエイサーが披露された。生徒達にとって初めてのエイサー演舞であったが、懸命に踊る姿に会場のボルテージは高まり、会場が一体となり、大いに盛り上がった。エイサーに参加した生徒は、「非常にやりがいがあり、本番では一体感を感じられ最高に楽しかった。また皆で一緒に踊りたい」とコメントした。