知花花織 国指定を受け様々な催し

知花花織が七月二十五日に国の伝統的工芸品に指定されたことを受け、知花花織事業協同組合は祝賀会や展示会、シンポジウムを開催した。

沖縄市農民研修センターで八月二十四日に開かれた「知花花織経済産業大臣認定伝統的工芸品祝賀会」には織り手をはじめ、知花ウスデーク保存会や沖縄市工芸産業振興会等の知花花織関係者や地元住民、国・県・市の関係者らが集まり認定を祝った。知花花織事業協同組合の神田尚美副理事長は「ここまで来られたのは支援者や関係者の皆さまのおかげ。小規模な組合だが、感謝の気持ちでこれからも生産活動に励んでいきたい」と話した。祝賀会では織り手や市職員が余興を披露し、最後はカチャーシーを踊り盛り上がった。

八月二十二日には知花公民館で、知花花織を活かした地域文化と経済の活性化を目指そうと「知花花織シンポジウム」が開催された。シンポジウムでは、沖縄考古学会の當眞嗣一副会長による「沖縄の歴史と文化」と題した基調講演と知花花織の関係者や地元の代表、行政担当者達によるパネルディスカッションが行われた。パネルディスカッションでは知花花織事業協同組合の小橋川順一理事長を進行役に、六人のパネリストがそれぞれの立場から意見を述べた。また、質疑応答では来場者から次々と質問や意見が挙がり、活発な意見交換が行われた。

八月二十二日から二十四日の間には知花花織の作業風景や織り上がった反物を見てもらおうと「第三回知花花織展」が知花花織事業協働組合で催され、知花花織の反物や着物のほか、知花花織を用いた小物や、かりゆしウェア等が展示された。会場には多くの客やマスコミが訪れ賑わいをみせた。

また、市内三十七の自治会長が知花花織の魅力を発信しようと、知花花織をあしらったサマーウェアの制服を製作した。制服の胸や襟の部分に知花花織が使用されている。

展示された知花花織の反物
▲展示された知花花織の反物

知花花織をあしらった制服を披露する自治会長達
▲知花花織をあしらった制服を披露する自治会長達

シンポジウムでは活発な意見が交換された
▲シンポジウムでは活発な意見が交換された

祝賀会では関係者達の笑顔があふれた
▲祝賀会では関係者達の笑顔があふれた

新ルートの運行開始

中心市街地循環バス安全祈願出発式

新ルートのバスと関係者
▲新ルートのバスと関係者

中心市街地の活性化を目的に運行を続けている中心市街地循環バスについて、今回新たに、銀天街地域と胡屋地域の主要施設を結ぶ新ルートでの実証実験が九月三日から始まり、同日、市庁舎前線広場で安全祈願出発式が行われた。実証実験は十一月三十日までで、一日に十六便運行する。運賃は無料。

出発式には関係者が出席し、沖縄市エイサーキャラクターのエイ坊達が描かれた新たな循環バスもお披露目された。式で島袋副市長は「要望の多かったコザ十字路付近のルートを追加したことにより、これまで以上の成果を上げ、多くの市民が利用することを期待する。実証実験後も地域の声を聞き調整していきたい」と話した。