色鮮やかな吹き流しが涼を誘う短冊には復興の願いも

一番街商店街で七夕まつり

買い物客らの目を楽しませた七夕まつり
▲買い物客らの目を楽しませた七夕まつり

 七月七日の七夕。沖縄市の一番街商店街では六日から十一日までの間、一番街恒例の七夕まつりが行われた。アーケード内の通りには高さ十メートルの天井から青や黄、赤などの色鮮やかな吹き流しがつるされ、一番街を吹き抜ける心地よい風にゆれていた。また、通りの所々には、ささたけが備えられ、ささの葉にそれぞれの願いを込めた短冊を結びつけていた。一番街には三十二点の装飾品が飾られており、七日には二十三点を対象に装飾コンテストの審査も開かれた。同商店街主催の七夕まつりは今回で三十六回目を迎え、今年は「おしゃれの店アリス」が沖縄市長賞を獲得した。

 短冊には大震災の復興を願う言葉も多かった。いよいよ夏本番。「被災地の方々も暑さには気をつけて、沖縄からも応援しています」。

男女ともにいきいきと生活するために

沖縄市男女共同参画週間

セレモニーでエイサーを披露する沖縄市婦人連合会のメンバー
▲セレモニーでエイサーを披露する沖縄市婦人連合会のメンバー

 男女すべての個人が互いにその人権を尊重し、喜びも責任も分かち合い性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮できる男女共同参画社会の実現に向けて、沖縄市では六月二十三日から二十九日を「男女共同参画週間」と定め、市民ロビーで男女共同参画関連パネルの展示、ビデオ上映、沖縄市立図書館にて男女共同参画に関する図書の紹介を行った。

 男女共同参画週間の初日には市民ロビーでセレモニーが行われ、女性団体連絡協議会の桑江喜代子会長が「イケメンよりイクメン(育児をする男の人)。喜びもチャンスも男女平等のパートナーシップもみんなで考えていこう」と呼び掛けた。

第11回きらめきフェスタ

互いに歩み寄り、支えあうということ

渡部陽一 講演会

力強く話をする渡部陽一さん
▲力強く話をする渡部陽一さん

 男女共同参画社会の実現を目指しつないでいこうよ女(ひと)と男(ひと)、広げよう人の輪≠テーマに毎年行われている「きらめきフェスタ」の講演会が七月十三日市民会館中ホールで行われた。

 今年の講師は、テレビで大活躍中の戦場カメラマン渡部陽一氏。渡部氏が会場の後ろから観客の間を通って登場すると会場内に歓声が沸いた。テレビではゆっくりとした語り口が特徴的な渡部氏だが、舞台いっぱいに動き回りながら身振り手振りを交えた大きなアクションと、口調はゆっくりではあるが力強い語りに観客は引き込まれていった。

 講演は三部構成で行われ、一部は渡部氏がなぜ戦場カメラマンになったのか、二部はなぜ戦争は起きるのか、三部は質疑応答の時間にあてられた。

 渡部氏が実際にイラクで撮影した劣化ウラン弾の影響で白血病や悪性腫瘍になってしまった子どもたちの写真は、思わず目を背けてしまいたい内容の写真もあり、観客に戦争のひどさを印象づけた。渡部氏は、戦争も人間関係も相手を知ること、理解することが大事であると語りかけた。

 会場には赤十字奉仕団の募金箱も設置され、多額の募金が集まった。