すてきな仲間達 70

ハーモニーの美しい音色は心を癒す

・コザリコーダーアンサンブル・


▲全員音楽が大好きと話す「コザリコーダーアンサンブル」のみなさん

 リコーダーは、すぐに音が出せて初心者でも入りやすい楽器、練習を重ねるうちにその奥深さにますます引き込まれる魅力がある。息の吹き方ひとつで、音の強弱や音色が変わる、とても繊細な楽器。ハーモニーの美しい音色は心を落ち着かせ癒される。そんなリコーダーをこよなく愛するサークルが今回紹介する「コザリコーダーアンサンブル」(宮城實代表)のみなさん。
 同サークルは、昭和五十三年にリコーダー同好会として結成、昭和五十七年にコザリコーダーアンサンブルの名称で再スタートした。毎週火曜日の午後七時から午後八時三十分までの一時間三十分、島ピアノセンターの閉店後リコーダーアンサンブルの練習を行っている。メンバーは、男性七人と女性二人のリコーダー愛好家九人で構成、結成して三十年余になり平均年齢も六十六歳とシルバー世代だ。中世の曲やバロック、童謡、沖縄のわらべ歌などジャンルを問わず様々な曲に日々取り組んでいる。レパートリーは約五十曲と豊富で「故郷」や「里の秋」、「赤とんぼ」ほか、数え上げたらきりがない「頭の中に曲のイメージがあればだれでも吹けるものです。細かいことを気にしなければ、けっこう短期間で吹けるようになります」と話す宮城代表。その口調としばしば見せる笑顔から人柄の良さが伺える。
 メンバーは、ギターやチェロ、ピアノ、クラリネット、サックスホーンなど、もともと楽器に携わっており、リコーダーにもすんなりとけ込めたと話す。主な活動内容は、コンサート前の合宿。市内外の小学校や公民館、教会などで演奏した舞台コンサート。喫茶店やホテル、レストランなどのフロアでミニコンサートなど多岐に及んでいる。「ハーモニーがきれいに決まったときは、とても気持ちがいい。良い気分転換になる」「音楽が好きで、リコーダーを純粋に楽しむ者同士、週に一度の練習を楽しみにしている」と魅力を話すメンバーたち。
 リコーダーを吹いている時のメンバーの皆さんは、集中されていてリコーダーの音色だけが室内に響く。曲の合間にお話くださる雰囲気はとてもやさしくユーモアに富んでいて皆さんのお人柄を感じた。


▲美しいハーモニーを奏で出すメンバーたち

▲ページトップへ

職人のWAZA Vol.45


工房名:Glass Studio 尋
     喜納 さくら
職 種:琉球ガラス

住所:沖縄市知花5丁目24番8号
電話/FAX:098-937-3445

 今回、取材するのは「Glass Studio 尋」の喜納さくらさん。喜納さんが琉球ガラスを本格的に始めたのは三年前。今まで工芸とは全くといっていいほど縁のなかった生活を送っていたが、友達の勧めで工芸に興味を持ち、インターネットで調べていると、当工房の作家・屋我平尋さんの作品に出会い一目ぼれ。すぐに弟子入りを申し出たそうだ。一からのスタートは、戸惑いもあったそうだが、すべてが新鮮でますますガラス工芸の魅力にはまっていったのだという。「Glass Studio 尋」の吹きガラスとステンドグラスの技術を駆使する技法は県内でも数少なく技術が高い。日々技術の研鑽に励む喜納さんは「まだまだこれからですね。難しいと思う工程も創り上げたときの達成感がすごく好きなんです」と嬉しそうに話した。会話しているときと打って変わって、作業中は真剣そのもの。昨年に沖縄市工芸コンテストに入選し、今後が期待される喜納さん。今年も三月に行われる工芸フェア・コンテストに出展する予定だ。

▲ページトップへ