今月の人

自分のやりたいことは 恐れずにやっていきたい

213.照屋全哲さん 神田加奈子さん(20)

 今月は一月十日に行われた沖縄市成人式で新成人を代表して二十歳の抱負を発表した照屋全哲さんと神田加奈子さんに現在の心境や将来の夢などを聞いてみた。照屋さんは沖縄国際大学法学部に通う大学生、将来は行政職に就くのが夢だという。そして神田さんは沖縄キリスト教短期大学に通う学生。将来は得意の語学力を活かした職業に就きたいと勉学に励んでいる。

−「抱負発表」の大役おつかれさまでした。
現在の心境を一言

照屋 大舞台で意見を発表するという、誰もができない経験をさせてもらいました。この経験を通して大人に近づけるよう成長していきたいです。
神田 こんなに大勢の人の前で自分の目標や意見を言ったので、その言葉に恥じないように頑張りたいです。

−成人としての実感は

照屋 自分の晴れ姿を見て、意見発表もして、二十歳になったのだなと実感しました。
神田 まだ実感は全然ありません。これからいろんな経験を通して徐々に実感していくのだろうと思います。

−モットーや夢などは

照屋 将来の夢は行政職に就くこと。今はその目標のため勉強したいと思っています。モットーとしていることは「いつも笑顔」。「周囲の状況をよく読むこと」。共同作業などではものごとを円滑に進めることを心がけています。
神田 モットーは「初心を忘れない」。将来偉くなったとしても最初の志を持ち続けです。将来の夢は英語力を活かした 仕事に就きいろんな国の人と交流していくことです。

−今後の決意は

照屋 今現在は親にサポートしてもらっている段階。焦らず背伸びしすぎずマイペースで確実に世の中の模範となるような大人へと成長していきたいと思っています。好きな言葉は「有言実行」。何事も着実にこなしていきたい。
神田 やるときは思いきりやっていきたい。仕事でも遊びでもどんなことでも思いきり。好きな言葉は「一期一会」。一瞬一瞬を大切に生きていきたいと思います。

−最後に言いたいことがありましたら一言どうぞ。

照屋 大人になって後から反省するような無茶はプラスにはならないと思います。みんな変な無茶はせずいい大人になりましょう。
神田 これまで育て支えてくれた両親や周りの人に感謝しています。自分のやりたいことは前例がなくてもやっていきたい。パイオニアになることを恐れずに進みたいです。

−ありがとうございます。
新しいスタートです。大人としてさらに頑張ってください。

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▼戦後文化シアター 今月のヒストリート


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 日本でテレビ放送が開始して今年で五七年になります。
 「AFTV沖縄」というテレビ放送局が一九五五(昭和三〇)年のクリスマスイブに嘉手納空軍基地内に開局しました。極東で米軍最初のテレビ放送です。同月には「基地の街にテレビ景気」という新聞見出しがみられ、米軍放送の開始をきっかけとして、コザの街では修理機を仕入れて、米人相手のテレビ修理を商売にする業者や、バーやカフェなどでも客引きのため、テレビを注文する店も出てきました。テレビ修理は米人たちに喜ばれたようです。
 沖縄での民間放送の開始は五九(昭和三四)年ですが、テレビがあれば米軍放送をみることは可能でした。西部劇やスポーツなどは英語でも楽しめたようです。
 一般家庭にテレビが普及し始めると、隣近所がテレビのある家に寄り集まってみるというのもありふれた光景でした。
 しかし民間放送が始まったことでコザ署がテレビ販売店に「道路上に視聴者がはみ出ないように注意」「テレビは道路に向けて放送しない」「視聴者が多いときは屋内または敷地内に収容する」などの注意を促しています。戦後「三種の神器」と呼ばれたテレビですが、娯楽も増えた現在、テレビの役割も変わりつつあるようです。

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